MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

Far East Dizain

2017.01.10UPDATE

2017年01月号掲載

Far East Dizain

Member:Keita(Vo) Leda(Gt) Яyu(Ba) Sujk(Dr)

Interviewer:米沢 彰

アグレッシヴなDjentスタイルから難解なプログレッシヴまで、自在にサウンドを操りながらもヴィジュアル系を基盤にした耳に残るヴォーカル・ラインを共存させ、独自のサウンドを追求するFar East Dizain。リリースにツアーに、と活動を活発化させつつある彼らのニュー・シングル『ZENITH/NADIR』について、そして気になる今後のリリースについて余すことなく訊いた。

-2015年11月に1stフル・アルバム『TONICK DIZAIN』をリリースしてからは、2016年3月に2ndシングル『Inhale』をリリース。そして今回12月にシングル『ZENITH/NADIR』をリリースということで少し間が空いた印象もあったのですが、この間のバンドとしての活動はどのような内容でしたか?

Leda:そうですね。いろんなとこからライヴのお誘いをいただいたりして、東名阪をかなり回りましたね。

-その中でも特に印象に残ってることはありますか?

Leda:ワンマン・ツアーで東名阪を回らせてもらったことですね。そこから活動の雰囲気が安定したというか、ライヴの仕方とかベーシックなフォーマットができてきたと感じています。

Keita:東名阪のワンマンが印象に残ってるんですけど、特に追加公演で目黒の鹿鳴館でやれたっていうのが、いい経験になったなと。あとは、イベントとかでいろんなバンドさんと対バンさせていただいて、それも自分の中ですごくいい刺激になったと思います。

Яyu:前回のアルバムをリリースしてから曲が揃って、ワンマンでやれる曲があったり、いろんな経験値をためていると実感ができたことですね。

Sujk:アルバムを出してからのライヴは、お客さんも音源を持ってたりして、ライヴの雰囲気も変わって。地方のお客さんにもFar East Dizainのライヴをより楽しんでもらえたんじゃないかなと思ってます。

-ありがとうございます。今作はタイトルからして両A面ということでしょうか?

Keita:はい、そうです。

-この"ZENITH(天頂)"、"NADIR(天底)"は対になるワードですよね。このタイトルは最初からひと組で考えていたのでしょうか?

Leda:もともと「Nadir」(Track.2)が先にあって。でもなんとなく激しい方がお客さんは好きな印象もあったので、「Zenith」を1曲目にして。でも自分的に「Nadir」は気に入ってる曲だったので、今回両A面の形にしたということですね。

-では「Nadir」が最初にあって、その対になるような曲を作ったということですね。

Leda:そうですね。ハードなやつを作りたいなと思って。

-今作を聴かせていただいて、少し予想と違って驚かされました。前作のシングルではアグレッション全開でわかりやすくDjentサウンドをやっていたと思ったら、今作『ZENITH/NADIR』ではディープな部分もありつつも、よりまとまった感じもあって。今作の2曲はそれぞれどういった意図で作り始めたのでしょうか?

Leda:前回と前々回でMVを作ったリード曲はかなりDjentっぽい感じがあって、個人的にはすごい好みというか気に入ってたんですけど、ライヴで初めて聴いたらノれないじゃないですか(笑)。自分の音楽を追求していくうえでやりたいことは、ライヴのファースト・インプレッションではノれない曲が結構あったりして、ライヴで省くことが多かったんですよ。そういうこともあって、今回「Nadir」は僕のパーソナルな好みのもので、「Zenith」はちょっとライヴを意識した、30分とか40分のライヴでも加えていけるようにっていうことをテーマにしていますね。2016年の活動があってのノリというかシフトなので、もうちょっとまとまった形でマテリアルを出せるタイミングでは、今までの延長で出していきたいなとは思うんですけど、今回はとりあえず2曲出すということになったのでこうなったという感じですね。

-なるほど。すごくしっくりきますね。実際ライヴでやっていて反応を感じることも多いですか?

Leda:知ってる人はノってる......。

Яyu:「Cry My Name From The Light」(2015年リリースの1stアルバム『TONICK DIZAIN』収録曲)なんて特にそうだよね。

Leda:そうそう。ワケわかんねぇって感じだよね。

一同:(笑)

-今回の「Nadir」の方は特に、わかりやすさを残しながらも凝った曲だなと思いました。

Leda:そうですね。一応、間奏以外は拍を見失わないような曲にして(笑)。あと、日本語も入ってるんで、メロはわかりやすくしましたね。

-曲として、こういう世界観でいこうと決めていたのでしょうか?

Leda:Far East Dizainをやり始めて自分の方向性が、たぶん内面の深い部分を表現し始めていて。単純に......暗いっす。

一同:(笑)

Leda:友達いねぇなっていうのが楽曲からも溢れてるなって客観的に思います(笑)。ディープなものを表現していくとたぶん、垢抜けなくなっていくんですよね。

-レコーディングをするなかでも"これは自分と向き合う部分だな"って感じることはありますか?

Sujk:毎回自分と向き合ってますね(笑)。レコーディングのときはLedaにデモをもらって、ひとりでやるかふたりでやるか、なので毎回ひとりで考えることが多くて。だから曲を何回も聴いて、自分の頭の中で"こうしようかな"とかいろいろ考えるんです。

Keita:デモを聴いて、メロディのラインは決まってて、そこに乗る歌詞だったりを見て、自分なりのインスピレーションとか"どういう感じで歌おうか"って毎回自分と向き合って。苦戦したりするんですけど......今回は日本語も多かったので、結構すんなり自分の自然に近い歌でレコーディングができたなって思います。

Яyu:「Nadir」は、Ledaと一緒に歌詞を考えた部分があって。もともと、テーマも"NADIR(天底)"っていう名前しかわからなくて、そこからイメージを出して、曲調がエモい感じなんでより深いところを書いたり相談したりしましたね。