INTERVIEW
Far East Dizain
2015.11.11UPDATE
2015年11月号掲載
Member:Keita(Vo) Leda(Gt) Яyu(Ba) Sujk(Dr)
Interviewer:米沢 彰
-初めてのインタビューとなりますので、まずはバンド結成の経緯から簡単に教えていただけますか?
Leda:去年、バンドを探していてKeitaと出会ったところから、一緒にスタジオに入って、いいヴォーカルだなということで、バンドにしたいなと思って。知り合いにЯyuを紹介してもらって、それでずっと前から一緒にやっていたSujkを最後に誘って、今の形になったという流れですね。すごくざっくりしていますけど(笑)。メンバーが集まってからは地下活動を続けて、ようやくこの4月に始動ということで、シングルを出して主催イベントをやって、半年が経ったというところです。
-Sujkさんありきだと勝手に思っていたんですけど、最後だったのは意外ですね。
Leda:たしかにありきではあったんですけどね。まあ最後でもいいかなって(笑)。
-(笑)。それだけ信頼関係がしっかりしているんですね。Keitaさんとはどのようなきっかけだったのですか?
Leda:前のバンドのときから知ってて、1回だけ会ったこともあったんです。そのバンドが解散することになり、解散後に会って話をして、っていう流れでした。
-バンド名に含まれる"Dizain"という言葉は造語ですよね? バンド名の由来を教えていただけますか?
Leda:"Dizain"は造語ですね。意味は"Design(デザイン)"と同じです。本当にバンド名の通りの意味合いで、日本の良さを脈々と受け継がれているメロディを使って表現していきたいなという思いを込めています。
-なるほど。"Far East"っていう言葉には欧米がベースにあると思うのですが、海外からの目線を意識しているということでしょうか?
Leda:もちろんそれもありますね。そもそも日本が中心にあると考えているわけではないです。
Яyu:今まで自分もメタルとか洋楽寄りのバンドをやってきてたんですけど、ヨーロッパなどでもライヴをやってきたLedaさんの考えもあって、日本の文化であるスタイリングだったりパフォーマンスを主に打ち出していこうってコンセプトですね。
-では"Dizain"とはそういったスタイリングやパフォーマンスを含んだ概念ということでしょうか?
Leda:ヴィジュアル系というジャンル自体が日本だけの独自の文化ですし、そういう考えは入っていますね。
-イントロを抜けてスタートするTrack.2「Cry My Name From The Light」にはかなり驚かされました。要素を取り入れるとかいう次元ではなく、完全にDjentの様式を吸収してオリジナルな手法に書き下した音楽性そのものと、その楽曲のレベルの高さはリスナーにも衝撃を与えると率直に感じましたが、ご自身ではいかがですか?
Keita:アルバムの中でも1番激しい曲で、歌詞も含めていろいろ考えている曲です。デモを聴いたときに、激しさの中に一筋の光を見せたいというか、サビのところでパーっと開けるような感じがして、そもそも自分の好みでもありますし、デモの段階ですごく気に入った曲でしたね。
Яyu:こういうDjent的な激しいリフの中に、メロディ・ラインを入れるのってすごいと思いますね。海外ではDjentっていうジャンルは複雑な音や構成だけどメロディ・ラインが立っていないものが多くて、それを僕たちが新しく日本の要素が入ったメロディを入れて、いい曲に仕上げたんだと思っています。
Sujk:楽曲自体は難しいんですけど、そこにAメロとかBメロをよく入れ込んだなと思っています。俺も思いつかないですし、だいぶ苦労してできた曲です。
Leda:リフから作った曲ではあったんですけど、歌メロと合わせるのが難しかったので、曲を遡ってコードと歌で弾き語りでもできるぐらいのスタイルにして、歌は普通の拍の取り方をして、バックには合わせないようにして。そしたらもう無茶苦茶になっていったんです(笑)。歌うのが大変な曲になりましたね。
-よくまとまりましたよね。
Leda:相当大変でした(笑)。
-今作はすべての作曲はLedaさんですよね?
Leda:基本的なところは僕が作って、歌メロはヴォーカルと何回もディスカッションしながら何パターンも作っていくようにしています。この作業が1番大変ですね。
-「Cry My Name From The Light」はオフィシャルYouTubeチャンネル上でも公開されていますが、反応はいかがですか?
Leda:反応は見てないのでわからないですね。
Sujk:いい反応が多くて嬉しいですね。ライヴだとまた反応も変わってくると思うのでそれも楽しみですね。
-英語でのコメントが多いですよね。
Keita:単純に嬉しいですね。海外からそうやって評価してもらえるというのはなかなかあることではないと思いますし。