INTERVIEW
Octaviagrace
2017.09.25UPDATE
2017年10月号掲載
Member:実稀(Vo) Youske(Ba)
Interviewer:荒金 良介
バラエティ豊かなところを武器にしてますから、Octaviagraceは、 "Octaviagrace"というジャンルを作れたらいいなと
-メタルがベースにありつつ、そこにがっつり寄ってませんよね?
Youske:メタル・バンドもコピーしたけど、一番好きなベースはL'Arc~en~Cielのtetsuyaさん、東京事変の亀田(誠治)さん。ジャズ・フュージョン系のベーシストもすごく聴きます。
実稀:みんな雑食なんですよ。それがまとまった結果がこうなったみたいな(笑)。だから、イベントに出ても、ジャストにしっくりハマることがなくて。逆に言うと、間口が広いのかなと。
Youske:僕らを呼ぶ側は大変かもしれない。「Glorious world」はメタルの要素が強いし、「Ready for a moments」は速い8ビートのロックだし、全体通してアニソンっぽいと思う人もいるだろうから。
実稀:だから、イベントに合わせてセットリストを組むんですよ。メタルが集まってるときは激しい曲をメインにするし、ポップスが多いときは8ビートのわかりやすいロックをプレイしたり。曲も増えてきたので、いろんなところに忍び込みやすいなと(笑)。
-前作以降、対バンの幅も広がりました?
Youske:そうですね。極楽浄土さんと対バンさせてもらったり、Serenity In Murderさんのレコ発も兼ねたDeadman Walkingさんの主催イベントに我々が出たりして(笑)。いろいろ刺激になりました。かといって、Octaviagraceでメロデスをやろうとはならないけど、"シャウトを入れようか?"という話は出てきます。
実稀:ここにいるお客さんにどうやったら聴いてもらえるかな、という頭になりますからね。
-自分たちではどんなジャンルだと?
Youske:昨日もそれを考えてて、Octaviagraceはジャンルを定義づけられない気がして。Octaviagraceは、"Octaviagrace"というジャンルを作れたらいいなと思ってます。あえて答えるなら、J-ROCKですかね。
実稀:バラエティ豊かなところを武器にしてますからね。何を言っても、それは違うでしょと思う人はいるだろうから、幅広く"ロック"と言っています。
-女性2人、男性3人という現在のバンド編成の特色が出ていると思う点は?
実稀:アーティスト写真のインパクトはあると思うんですよ。私とhanako(Gt)が前に出てるから。hanakoは女の子っぽいギターを弾かないし。
Youske:男らしいギターを弾くもんね(笑)。
実稀:女の子がギターというだけで、え? って思われるかもしれないけど、そのギャップも武器になってるかなと。
-わかりました。今作の話に戻したいんですが、1曲目の「Glorious world」はかなり激しい曲調ですね。
Youske:イントロにインパクトがあるので、いきなりテンションを上げた感じにしたくて。
実稀:Octaviagraceらしさを感じてもらえる曲かなと(笑)。
-次の「unblown bud」は鍵盤が前面に出たアレンジですね。
Youske:加速するかと思いきや、サビは加速しないというか。
実稀:トリッキーな曲だよね。
Youske:なおかつムーディだし、哀愁のある曲だと思ってるんですよ。
-この曲の歌メロは中毒性が高くて。
実稀:hanakoらしい曲かなと。いままでhanakoが作った曲が刺さった人にはドンピシャだと思います。
Youske:極端に"hanako曲が好き!"という人がいるんですよ。
実稀:曲調はハードなんだけど、メロディはすごく耳に残りますからね。
-この曲のヴォーカルは大変じゃないですか?
実稀:意味がわからないくらい難しいです(笑)。基本的にhanakoの曲はメロディが鬼畜なので(笑)、ライヴで披露するまでにもっと歌い込んでおかなきゃいけない。
Youske:この曲はhanakoの最近の趣味が出てるんじゃないかな。
実稀:hanakoは影響されやすい性格なので、その時期によって曲調が変わりますからね。
Youske:アニソン系に感化されたとは言ってました。hanakoはハード・ロック・バンドもやってたんですよ。