－それで70'sハード・ロックっぽさもあるんですね。

実稀：そうなんです。メンバーの中でもがっつりメタルを通ってるから。

Youske：それがありつつ、アニメ音楽も聴いて、自分の底から湧いてきたものかもしれない。本人じゃないからわからないけど。

－幅広い層に刺さりそうな曲ですね。「Dear diablo」はテクニカルですけど、キャッチーですね。

実稀：結構新しい感じかなと。ヴィジュアル系ロックみたいな雰囲気もあるから（笑）。Reanne（Key）はいろんなルーツがあって、ほんとにいろんな曲を聴いてるんですよ。"そういう引き出しもあったんだ！"って。曲ごとに癖がありますからね。

Youske：ユニゾンのフレーズがあるんですけど、そこは作曲者の手癖が出るんですよ。僕とReanne君は手癖が違うので、毎回苦戦してます。難しかったです（笑）。

－「eternity」もすごくいい曲ですね。

実稀：あっ、ほんとですか？ 自分でいい曲かどうか全然わからなくなって。みんな曲が作れるから、私が作らなくてもいいんじゃないかと思うけど、持ってこいと言われるんですよ。リスナーさん的に需要があるのかなって、不安になっちゃうんですけど、そう言っていただけると嬉しいですね。

－メタル・アルバムには必ず1曲はバラードが入ってて、それがまた良かったりするので。そういうポジションの曲だなと。

実稀：はははは（笑）、たしかに。みんながメタルをルーツにいろんなものを出してるからこそ、いいポジションをもらえているのかなと。いままではしっとりとした大人しい曲が多かったので、今回はちょっと激しい曲を作ろうと思ったけど......できあがったら、これバラードだなって。サビができたときにメンバーに聴かせたら、Youske君が気に入ってくれたんで、激しくならなかったけど、この方向でいこうと（笑）。ここまでゆったりのテンポはやってなかったから。

Youske：サビメロがいいから、"これやるでしょ！"って。

実稀：サビがゆっくりだから、退屈な曲にならないように少し変拍子を入れて、展開は多めだったりするんです。

－そして、ラスト曲「Ready for a moments」は、DREAM THEATERっぽい雰囲気も感じました。

Youske：実は......僕はあまりきちんと通ってきてないんですよ。

実稀：hanako、ReanneはDREAM THEATERとか聴いてるし、私たち以外の3人はしっかりとメタルを通ってますからね。

Youske：リズムで攻めたくて、キメも多い曲ですからね。近代的なアニソンというか、水樹奈々さんとかも手掛けてる"Elements Garden"という作曲グループがいて、その方たちはストップ＆ランをすごくやるんですよ。この曲ではそれをやりたかったんです。あと、いままでのOctaviagraceになかったコーラス・ワークを入れました。

－掛け合い風のコーラスも良かったです。「Glorious world」にもうっすら入れてますよね？

実稀：そうですね。追い掛けるコーラスはいままであまり入れなかったから、ライヴでお客さんと一体感を出せたらいいなと。

Youske：今作の楽曲を過去の曲に交ぜても面白いだろうし、『Polyhedra』中心のセットリストも可能だと思うから、これからまたいろんなことができそうです。10月9日には吉祥寺CRESCENDOで去年も行った"TRIP or TRIAD!!"のイベントや、12月24日にも面白い企画がありますので、詳細はホームページでご確認ください！