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INTERVIEW

No Fear Festival

2016.04.15UPDATE

2016年04月号掲載

No Fear Festival

Interviewer:米沢 彰

-日本では台湾というと台北ばかりがフォーカスされますが、台中とはどんな街ですか? 台中のロック・シーン、ライヴハウス・シーンを中心に教えてください。

外から見れば台中という街はたしかに少しマイナーかもしれませんが、台湾のバンド・カルチャーにおいては台中は台北に次ぐ第二の地です。"老諾Live House"が台湾で3番目、台北以外の都市では初めて開業されたライヴハウスであることからも、台中のバンド・カルチャーやムーヴメントの歴史を感じ取っていただけると思います。台中の音楽シーンも今ではかなり成熟して、地元アーティストたちの長年の努力も、徐々に政府の目に留まるようになっています。台中の音楽シーンにとって、ここ1~2年はとても重要な時期にあり、台中市政府も私たちととても密接に行動するようになりました。No Fear Festivalのような新たなフェスを手掛けるには、会場の手配や、複雑な行政上の手続き、会場近隣の協力などが必要となります。それらには政府の協力が必須で、そうでなければ台湾でフェスを開催するのは非常に難しいのです。しかし台中はここ1~2年で台湾の音楽発展史上、突出した都市となって、私が思うに、現在の台中の音楽文化に必要なものはすべて揃った気がします。これから、世界に向けて発信できる爆発的なチャンスが訪れると信じています!

-台湾公演を行う日本のバンドが増えてきているように感じていますが、実際に台湾のシーンから見てもその実感はありますか?

たしかにその実感はありますね。実際にこの3~5年ぐらいの間、ずっとそのような感じで毎年たくさんの日本のバンドが台湾を訪れています。

-昨年のRock In Taichung FestivalではSPYAIRが初日のトリを務め、他にもSWANKY DANKがメイン・ステージに、Serenity In Murderが2ndステージに出演するなど日本からも様々なバンドが参加していますね。どういった観点で日本のバンドにオファーをされていますか?

海外バンドの枠は限られているので、我々はできるだけ異なるジャンル――例えば、ポップス、パンク、メタル、ヴィジュアル系などというように別々のジャンルの中から選んでオファーするようにしています。

-今、注目している日本のバンド、特に若手のバンドがいたら教えてください。

若手かどうかはわからないですが近年私たちがオファーした、SWANKY DANK、Serenity In Murder、SPYAIR、ROOKiEZ is PUNK'D、BACK-ON、The Winking Owlといったバンドは台湾の多くの人が注目しているバンドです。

-逆に、日本のロック・ファンに聴いてほしい台湾のバンドなどイチオシのアーティストをぜひ紹介してください。

せっかくなので地元台中のバンドを紹介したいです。例えばBIKEやFLESH JUICERなど、他にも台中には個性的なバンドがたくさんいます。私がヴォーカルを務めるNUNO CHEN'S BANDもぜひいつか日本のみなさんに聴いてほしいですね。

-今年のNo Fear Festivalの開催に関して、具体的な計画や予定などがありましたらぜひ教えてください。

今年のNo Fear Festivalは、Rock In Taichung Festivalの概念と融合させ、斬新でビッグでインターナショナルな無料野外フェスにしたいと考えています。今回のプログラムにはバンドに限らず、様々なアーティストを組み込むようにしています。例えば日本で人気の女性タレントには、今回バンド編成でこれまでと異なるライヴをしてもらう予定です。他にも新たな展開として、日本のアイドルにもバンド編成で出演してもらう予定です。アイドルなので正式にはバンドではないかもしれませんが、本来のコンセプトを失わずにロックのエネルギーに満ちたパワーを見せつけてくれると思います。このような形でイベントを盛り上げて、台中のためにまったく新しく刺激的なものを作り上げたいと思っています。

-来年以降の構想や野望、夢などありましたら教えてください。

私個人としては、将来のNo Fear Festivalにとても期待しています。それは、出演アーティストの顔ぶれも含め、全体的な規模がRock In Taichung Festivalを超越しているからです。もちろん、それは台中市政府新聞局が協力してくれたおかげですし、彼らも我々のためにプロモーションをしてくれています。もし、私たちのカルチャーと政府の力を合わせることができれば、台中市が巨大な"文化の都"となるときが来るでしょう。そうなれば、とても素晴らしいと思います。私はこれから毎年開催するNo Fear Festivalにとても期待しています。

-"No Fear Festival"以外にも様々な招聘を手掛けていく計画だと聞いていますが、現時点での招聘の予定など教えてください。

今現在日本のアーティストで発表されているのはROOKiEZ is PUNK'D、東京女子流、BACK-ONなどですが、他にもいろいろ決まってきています! 詳しくはNo Fear Festivalのオフィシャル・サイトやFacebook、Twitterをぜひチェックしてみてください。

-最後に、日本のバンドに、そして日本のロック・ファンに向けてメッセージをお願いします!

ぜひ、日本のみなさんに台湾・台中へ来てほしいと願っています! No Fear Festivalは4つのテーマによるステージと豊富なプログラムを用意しているので、がっかりさせるようなことは絶対にないです! もし、日本のバンドのみなさんがフェスへの出演を希望されているのなら、ぜひ、日本総代理の足立拓男氏が代表を務める自由惑星音樂聯盟(FREE PLANET MUSIC LEAGUE)のコンタクトに連絡をください。きっと良いお話ができると信じています。また、チャンスがあればみなさんを台湾へお招きしたいと思います! Thank you!