INTERVIEW
BUZZ THE BEARS
2015.09.08UPDATE
Member:池田大介(Ba/Cho) 越智健太(Gt/Vo) 桑原智(Dr/Vo)
Interviewer:荒金 良介
-今回は「告白」、「ダンスドライブ」、「絵日記」とラヴ・ソング的な曲も普段より多い気がします。
越智:多いかもしれないですね。 池田:ロマンチストやからな、越智君は。 越智:みんなこれぐらいは考えてるんかなとは思うんですけどね。自分のことを書いてるけど、"この一行はわかる!"という感じで伝わってくれたらいいかなと。
-そして、Track.6「22」はオリックス・バファローズ所属の伊藤光選手とコラボレーションした曲ですよね。これに関しては?
池田:僕らの「光り」(2012年リリースの5thミニ・アルバム『燦燦』収録曲)という曲を伊藤選手がバッターボックスに立つときに流してくれてたんですよ。それで今年は新しい曲でやりたいと言われて、伊藤選手と一緒に話し合って作りました。それも初めての経験でしたね。 桑原:希望に添って作るのが楽しかったです。その人のことを想像しながら、作りますからね。 越智:伊藤選手と話してるときにみんなが歌える曲が欲しい、球場全体で盛り上がれる曲がいいと言われたんですよ。ファンのことをすごく考えてる人なんやなって。 池田:自分が曲を聴いてアガるんじゃなく、お客さんが盛り上がって、自分もアガりたいという感じやったな。 越智:うん、それで歌詞の話もしたんですけど、より多くの人に夢を持ってもらえるような、夢があるから頑張れる!みたいな内容がいいと。それからイメージを固めて進めました。 桑原:サビは何パターンか出しました。メロディはどれがいいかなと思って、みんながいいと思ったものを採用しました。サビはバッターボックスに入ったときに何を思ってもらうかまで細かくイメージしました。Aメロ、Bメロはそれを盛り上げる要素を入れようと。それも新しい試みでしたね。
-なるほど。この曲もそうですが、全体的に歌詞の中に"涙"というニュアンスの言葉も多く使われてますね。内容も悲しさや辛さを通過したあとのポジティヴさみたいなものを描いているなと。
越智:自分たちが制作過程の中で悔しい思いをすることが多くて。それを何とか乗り越えてやろう、という気持ちが強かった。バンドの状況とか......いろんなものを踏まえて、"今、辛いねん"というだけの歌にはしたくなかったんですよ。何か見せてやるから、という思いが強かったですね。「告白」もそうだけど、相手と別に心が通わない高貴な女性だとしても、別にかまわへんやんって。
-ああ、「B・A・N・D」もそういう曲ですもんね。
池田:ははは、たしかに。 桑原:そういう意味でも成長したんかな。それで音も歌詞も大人になったのかもしれない。
-制作過程では何が苦しかったんですか?
越智:そこ掘り下げていきます(笑)? 「B・A・N・D」の歌詞にあるようなことを常に感じているような状況ですね。
-心の弱さを歌詞にできるようになったのは、精神的にタフになれた証拠じゃないですか?
越智:まあ、そうですね。精神的には強くなりました。CDもより楽しんで欲しいから、深く追求できるようになったし、そうなれたのも強さなのかなと。
-本当にそう思いますよ。
桑原:今まで出していたつもりやったけど、どこか殻をまとったまま出していたんでしょうね。今回は思いっきりやれたから、より素直に出せるようになった。常に何かを変えたいと思っていたけど、どう出していいか、わからなかったんですよ。で、制作の段階で自然にそうなったというか、溢れちゃった。
-(笑)
桑原:もうええかって。いい意味で振り切れたし、想像がつくものを作るよりも、想像がつかないものを作れた気がしますね。 池田:今までがいい子ちゃんのBUZZ THE BEARSだったとするなら、チョイ悪のBUZZ THE BEARSが出てきたかなと。そうなれたのは、バンドの精神面が強くなったからかもしれない。 越智:アルバムを作ったあと、もうちょっと行けたかもなと思いますけど。今回はこれぐらいで良かったかな(笑)。