INTERVIEW
BUZZ THE BEARS
2015.09.08UPDATE
Member:池田大介(Ba/Cho) 越智健太(Gt/Vo) 桑原智(Dr/Vo)
Interviewer:荒金 良介
-ここに来て、クールな色合いが浮上してきたなと。
池田:Track.2「告白」もクールやもんな。 越智:あっ、そうなんや。へぇー!
-バンド的には大人っぽさやクールさよりも、とにかくフックを入れようと?
桑原:そうですね。ほぼ全曲それを頭に入れて作りました。それが今までと違う印象を与えてるのかなと。 池田:飽きずに、"おっ!"と思ってもらえるポイントをちょこちょこ入れました。
-Track.3「B・A・N・D」はまさにそういう曲ですね。
桑原:フザケまくってますね。 越智:その曲は笑えるものにしようと。歌詞もフザケてるというか、バンドあるあるを自虐的に言おうと。自分たちでも笑える歌詞にしたくて。マジメ一辺倒でも疲れるし、セリフっぽい言い回しも今までなかったから。 桑原:ライヴはどうなるんだろうって。
-セリフ的なパートも自分たちで言ってるんじゃないですか?
越智:SECRET 7 LINEのSHINJI(Ba/Vo)君がええやんって。 桑原:HOTSQUALLのチフネ(シンゴ/Gt/Vo)さんにも参加してもらいました。
-そうでしたか。今までのバンド像をいい意味で裏切ってますね。
桑原:歌詞もみんながどう反応してくれるのか、楽しみですね。歌詞はみんなでどこまで突っ込めばいいのか、話し合いました。 越智:これぐらいまで言っても面白いんちゃうん? いや、それは面白いけど、言い過ぎや!というせめぎ合いがあって。かなり書き直しましたね。
-これはフェスの実体験になるんですか?
越智:まあ、実体験に基づいてますね。 桑原:怨念がこもってますね(笑)。 越智:ちょいディスりというか、ひがみも入ってます。この歌詞を書いたあとに、まだ世に出してない曲なのに、早速対バンしたバンドから"BUZZ THE BEAR"と言われましたからね。もうタイムリーすぎて。
-"BUZZ THE BEARS"だぞ!と(笑)。
桑原:何ですかね? バンド名が違うと、ちょっと気持ち悪い感じになるというか。 池田:とはいえ、"S"がないよ!とは言えないし。 桑原:"アラカネ"じゃなく、"アラカ"と言われてるようなものですよ。
-僕は"アラガネ"とよく言われることが多くて、心の中で"アラカネ"と言い返しているから、気持ちはわかります。
全員:ははははは。 越智:あるバンドの人が"BUZZ THE BEAR!"と言ってたら、あるバンドのヴォーカルの人がすぐ"BUZZ THE BEARSや、失礼やろ!"と言ってくれて。あっ、わかってくれてる人がいるんだなと。"忘れらんねえよ"というバンドなんですけど、大好きになりました(笑)。
-そんな些細なこともネタとして歌詞にできるようになったと。
越智:今回の歌詞のテーマは、狭く狭くなんですよ。より狭い話にどれだけ尾ひれを付けて書けるかなって。それがバンド名のことだったり......それを思い出して、笑ってくれるだけでもいいのかなと。
-今回なぜそうしようと?
越智:広いことを言ってもぼんやりするだけやし。それならより小さい、自分が感じた身近なことをテーマにした方が共感してもらえるのかなと。"わかるわあ"じゃなく、"わかるわー!"って言わせる狭さを追求しました。
-あと、サウンド面では重心の低いグルーヴィなリフも目立ちますね。
桑原:「告白」、「ダンスドライブ」も今までにない感じやし、挑戦的な感じありますね。1曲1曲にチャレンジ要素は入れられたかなと。 池田:何をチャレンジしたん? 桑原:Track.7「別れ風」という曲は、僕の勝手なイメージやけど、泣きながらジャンプする人を作りたくて。泣きジャンパーみたいな。 全員:ははははは。 桑原:ジャンプは楽しいけど、泣きながらやるというオプションがひとつ付くと、面白いなと。この曲はそういうイメージですね。それやってくれたら、アガるなって。前はここで手を挙げてもらおうとか考えていたけど、もっと深いところまで考えて作りました。それも挑戦でしたね。 越智:こういうふうに盛り上がって欲しい、と気にしすぎていた部分もあったんです。でも今回はあまり気にせずにフックを作っていったイメージですね。曲のド頭に教会みたいなイントロのギターがあるんですけど。それも今までにないフレーズを入れて、"おっ!"と思ってもらえたらいいなと。あと、今までにない直接的なラヴ・ソングもあるんですよ。Track.8「絵日記」はそうですね。自分たちの演奏を録ってるときに、他の人の歌詞を読んだりして、自分はここまで言えないと思うこともあるけど。もうちょっと言っても、この曲には合う気がしたから、踏み込んで書けました。