INTERVIEW
SALTY DOG
2015.08.07UPDATE
2015年08月号掲載
Member:INGER(Vo) KENT(Gt/Prog) TOMOYA (Ba/Scream) NEMESAN(Dr)
Interviewer:荒金 良介
-そして、前作から8ヶ月で今作が完成したわけですが、すぐに出したい気持ちが強かったんですか?
TOMOYA:いや、ほんとなら前作から3ヶ月後に出す予定でした。
-3ヶ月ですか?!
TOMOYA:バンドを止めたくなかったし、ツアーが終わったから、また次の作品を出して、早くまたツアーをしたいって気持ちが強くて。
-その気持ちは十分わかりますが、期間を空けずに作品を出すと、作風が似通ってしまう恐れもありますよね。
TOMOYA:ああ、そうですね。そこはどうなの、KENT?
全員:ははははは(笑)。
KENT:どんな曲調を作って欲しいというオーダーにもよるし、僕は常に全力を出すというスタンスなので。リーダー(TOMOYA)のヴィジョンが多彩であれば、僕もいろんな曲を作れるし、年4枚はいけますね。
-年4枚って、相当すごいですよ(笑)。
KENT:曲のイメージさえあればいけます。
-今回のアルバム像はどんなものでした?
TOMOYA:最初考えていた風にはならなかったですね。
INGER:いっぱいいろいろ捨てたよね?
TOMOYA:すり合わせる中で違うと思うことが多くて、時間がかかりました。
-アイディアはいつごろから?
TOMOYA:前作をリリースしたときから、次作をこうしようというものはありました。それがボツになったり、うまく定まらなくて。
-前作を作り終えたあと、今回の"北欧神話×ゲームミュージック"というコンセプトはあったんですか?
TOMOYA:そうですね。俺らにしかできないものは何かなと思い、INGERは北欧で生まれたし、僕は神話も大好きなんですよ。ファイナルファンタジー(FF)も神話から来ているので。
-僕はドラクエ世代で......すいません。
TOMOYA:ああ~、そうですか。ドラクエ派、FF派で分かれますからね。僕はドラクエもやったけど、FFの世界観が好きでしたね。まずこのコンセプトになったきっかけが、"人生で1番楽しい瞬間って、いつだろう"とずっと考えてて。そして自分の人生を振り返ると、"FFⅩ"をやってたときだったんですよ。
INGER:ははははは(笑)。
TOMOYA:ゲームしてるときが1番楽しかったなと。ワクワクしたし、その非現実的な世界観に没頭できた。
KENT:それはわかる! "FFⅩ"は名作だからね。
TOMOYA:うん、1番楽しかったから。時を経た今の解釈で、そのワクワク感を前面に押し出したいなと。アルバム名、曲調に反映させて、中二病全開でやりました(笑)。KENTにそれを言ったときは、すぐそれでいこうって。
KENT:INGERもFFはやってるんだよね?
INGER:"FFⅦ"は私の青春だったから。当時、その世界観に逃げ込めたなって。でも私は"FFⅩ"が嫌いだから、ケンカになっちゃう(笑)。私はⅦとⅨが好きだから。
TOMOYA:Ⅸも面白かったけど、Ⅹがダントツ!
INGER:まあ、オタクな話になっちゃうけど、ははは。
KENT:ゲームの世界観とか、アルバム名にもFFらしさは溢れてますけど、直接的にゲームの内容を歌ってるわけではなく、そこからインスピレーションを受けて曲を作りました。