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INTERVIEW

バックドロップシンデレラ

2013.10.03UPDATE

2013年10月号掲載

バックドロップシンデレラ

メンバー:豊島“ペリー来航”渉(Gt) アサヒ キャナコ(Ba)

インタビュアー:沖 さやこ

-まずアルバム・タイトル『スゴい!君!』に心を奪われたのですが(笑)、なぜこのタイトルに?

豊島:もともとタイトルは、4人で決めたとき「池袋のマニア化を防がNIGHT」の歌詞の一節から取った『だが生きてる』だったんです。だけどある日突然僕が"『スゴい!君!』にしよう!"と思いついて。でも僕以外のメンバー全員が"意味が分からん"と却下してきて(笑)。あまりにも反対がひどいので、『だが生きてる』のまま進んでたんですけど"やっぱこれじゃないとだめだ!"と思いメンバー全員に1人30分ずつ電話をして説得して(笑)。

-ははは。なぜ"これじゃないとだめだ"と?

豊島:......『だが生きてる』では少し重いな、と。かと言って『スゴい!君!』に理由はないんですけど(笑)、ただ気に入ってしまった。もともと楽曲も歌詞もそれ自体も、特別な意味はないけどただ気に入ってしまったというものが採用されていたので、その直感を大事にしたかったんですけど、アルバム・タイトルだからメンバー3人がビビったんだなと解釈しています(笑)。


アサヒ:そうですね。"その言葉どっから出てきたんだろう"って(笑)。

豊島:"アルバム・タイトルなんだからそこはしっかりやろうよ"という雰囲気が出ていたんですけど"いや違うだろ、もともと全部思い付きで作ってるんだから!"と。その直感でタイトルも行かないとだめだと。

-曲も歌詞もインパクトがあるのでずっとメイン・ディッシュを食べているような気分でした。アルバムのコンセプトはどのようなものだったのでしょう?

豊島:前々作『シンデレラはウンザウンザを踊る』は自分たちのやりたい放題やったアルバムで、その次の『ジャクソン』というアルバムは少し人と関わって作ったんです。大変プロ根性が凄まじい人だったんですが......その人と組んで、もの凄い学んだんです。人に伝えることやクオリティというか。"そこまでして詰めていかないといけないのか"というものを前作は作って。で、今回はまた自分でやることになったんですけどその人から学んだクオリティは絶対に維持をしよう、かつやりたい放題やろうと思ったんです(笑)。それがコンセプトと言えばコンセプトですね。その人は"曲が良くない""こんなのはだめだ"ともの凄くボツにする人だったんで、去年は散々たる思いで作って......でもそのお陰で結果的に凄く良いものを作れたと思っていて。今回は"あの人だったら絶対これはボツにするな"というものをメンバー全体で定めて作っていきましたね。

-どの曲も爆発しているようなインパクトやユーモアがあるのですが、どことなく怒りを感じさせるなとも思いました。

豊島:怒りはあると思いますね。フラストレーション、妬み嫉み......(笑)、そういうものもいろいろありつつ。いじけてるもんね。いじけているのに爆発している。

アサヒ:ちょっと斜めなところはあるよね。

豊島:僕ら池袋で結成して、長いバンドでもあるんですよ。池袋はロック・シーンではメインストリームな場所ではないじゃないですか。ただ僕が思うに池袋は、それでも凄くバンドのレベルが高いと思っているんです。ただ非常に不器用な人たちも多い。上昇志向があるんだけどどういう風にやったらいいのか分からない、やり方を知らない、そういうところに興味がない人たちも集まってやっている部分もあって。だからなかなか光を浴びるバンドが少ないんですけど、いま輝いているバンドさんたちと比べても、演奏力やカリスマ性、オリジナリティ、楽曲センスでも、まったくレベルが変わらん......というか寧ろ(池袋のバンドのほうが)高いのではと思う部分もあるんです。全然太刀打ちできないから売れていないというわけではなく、ただやり方が分からない人たちが集まっている......だけではないと思いますが、そういう部分を凄く感じるところはあって。そういうところに対しての苛立ちはありますね。

-新宿はどこにも繋がっているような気がするし、渋谷も開けたイメージがありますが池袋は独立しているような印象があります。

アサヒ:埼玉と密接な関係にある場所ですよね(笑)。

-ははは。「市長復活~さいたま市ヨリ与野市ヲ解放セヨ~」は埼玉の歌ですが。

豊島:埼玉出身者はバンドにいないんですけど、学校に通うために学生時代ちょっと住んでたんですよね。丁度そのときに与野市が合併されたなーという感じで書いた歌で。......当時"合併するらしいよ"と学校の奴らが言ってて、"へー"とは思ったけど何の感情も抱かなかった記憶があって(笑)。で、さいたま市に変わったときに"だっせぇな、それはちょっと嫌だな"と思って......反対してみたら面白いんじゃねえかなって。"体制に反発するというのはロック・バンドとしてめちゃくちゃかっこいいな、じゃあ反対するか!"と(笑)。

-なるほど(笑)。バックドロップシンデレラは実はコーラスが美しいところもポイントだと思います。はちゃめちゃのようだけど、このコーラスで曲がグッと締まっているような。

アサヒ:わたしは基本的に叫んだりするのが多いんですけど(笑)、コーラスはみんなやりますね。

豊島:みんなの声が入っているというのがバンドっぽくて好きなんです。4人の声が入ってると4人の顔が見えるような感じがするので。基本的には入れたりますね。無理やりにでも入れたがります(笑)。でも僕らコーラスの入れ方よく分かってなくて、エンジニアにめっちゃ怒られたんですよ。"ハモれてないよ""うそぉ!?"って(笑)。