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INTERVIEW

マキシマム ザ ホルモン

2013.08.12UPDATE

2013年08月号掲載

マキシマム ザ ホルモン

メンバー:マキシマムザ亮君

インタビュアー:ムラオカ

-さてそれではアルバムに収録されてる数曲をピック・アップして質問させてください。まずはTrack.1「予襲復讐」に関してですが、亮君が“この曲を完成させただけでホルモンをもう引退してもいい”というようなことを試聴会でおっしゃっていたのが非常に印象的でした。ホルモン特有の楽しませる要素や韻を踏んだ小気味好いヴォーカルを極力封印して、伝えたいことをしっかりと聴き取れる生々しい日本語詞で導入したのは、他の曲よりもっと歌詞に焦点を当てたいということからでしょうか?

歌詞に焦点を当てたいというか、きちんと吐き出したかったんです。過去の先品でももちろん自分の中の感情やメッセージ性をホルモンのロックに変換してアウトプットしてきてはいるんですが、それを今回より爆発させたかったという感じですね。今までも意図的にも自然的にも感情のカウパー我慢汁が歌詞や楽曲にこびりついてはいたんですが、今回はついに射精させてどっぷり中出ししてやりました(笑)。感情を本気で全部吐き出したいのなら、てめえのブログやツイッターでメンヘラ女みたいなネガティブ発言吐き出したり、究極は駅前や路上でメガホン使って自分のポエムでもゲリラ演説してりゃいいんですけど、やっぱ僕らバンドマンですから、自分なりのロックでそれを吐き出すことに意味がある訳で、そのためには、ただ自分だけ射精すりゃいい訳でもなく、相手も気持ちよくさせなきゃならない訳です。“楽しませる要素や韻を踏んだ小気味良い歌詞を極力封印”という感想をいただきましたが、その要素は実は今までと同じくたっぷり入ってます。このインタビュー原稿を書いてる昨日にホームページでこの曲のMVを公開したんですが、やっぱり感想はそれぞれですね。“ワロタw”とか言う浅いものからきちんとすべて受け止めてくれた深い感想まで、そして“今回はストレートな曲だな”って意見もあれば“曲の展開が複雑で変態過ぎて歌詞が伝わらない”みたいなものまで。こういういろいろな他人の価値観に対して、なにか納得いかないイライラしてきた感情を『ロッキンポ殺し』『ぶっ生き返す』の頃からずっと曲に込めてきて、そして今回の『予襲復讐』でさらに爆発させたんですが、やっぱりね、人の感情を人にぶつけたところで同じ感性のアンテナを持った生き物同士でしかその電波は共有できないですからね。それはもうずっと昔からわかっていることでした。所詮地球人なんてテレパシーも使えないし、そういうレベルなんです(笑)。

-またエモーショナルなシンガロング・パートや曲調、エンディングはアルバムの流れだけを考えればラストに持って来る方が自然だと感じたのですが、流れ云々ではなく何よりも真っ先にこの曲をリスナーに聴かせたかったからでしょうか?

アルバムのCDをプレイヤーにセットして再生ボタンを押して1曲目が流れるまでのワクワクしながら耳を澄ますときのあのリスナーの感覚を僕は大事にしたくて、まあ先行でMVなどは公開しているので曲を既に知っている場合がほとんどかもしれませんが、はじめてあの作品を聴くときに“こう来たか”って驚かせたいのもあったかもしれないです。“え?しっとりアルペジオ?”っていう。あとは単純に前作の『ロッキンポ殺し』や『ぶっ生き返す』のアルバムが表題曲を1曲目に持ってきていたので流れも組んで。

-この曲ではナヲちゃんが初めてデス・ヴォイスにチャレンジしていますが、亮君からみてスムーズにレコーディングできてましたか?また本人は初デス・ヴォイスについて何かおっしゃっていましたか?

しっとりとキュートな声で歌って“もう姉も……”の後にナヲが絶叫するという新しいアプローチではありますが、ナヲは割と過去にもデス声は出していますね。「霊霊霊霊霊霊霊霊魔魔魔魔魔魔魔魔」って曲の激しくなるとこで“ヴォオオオオオオ!!”って叫んでるのとかナヲですね。普段から声ひずまして歌ってるわけでないので得意ではないんですが、割と感情と感覚で叫んでくれました。超特訓させてTHE AGONISTとかIWABO(IWRESTLEDABEARONCE)の女性ヴォーカルみたいにまでグロウル上手になってもらうのもアリですけどね(笑)。

-Track.4「便所サンダルダンス」は個人的に気に入っている曲の中の1つです。この歌詞ができたくだりも面白いですし、軽妙な歌詞のノリ具合、ライトなミクスチャー・テイストにアゲアゲなグルーヴ感、曲全体のバランス……いい意味でホルモンの魅力がコンパクトに詰まっており肩肘張らずに聴けます。ホルモン初心者にも入門編として推せる曲だと感じましたが、実際に制作している亮君としてはどのようなコンセプトでもってこの曲を作っているのでしょうか?

これ結構昔に作った曲なんで、忘れちゃいましたね(笑)。特にダンサンブルな曲を作りたいとか“自分が長年愛し続けてる便所サンダルのテーマ・ソングを作るぞ!”って意気込んで作ったわけでもなく。最初作った時は割とグランジぽいミディアム・テンポな曲だった気がします。ある日突然、部屋で僕がグルーヴィなリズム・アレンジに変えて歌ってみたらハマったんで、そこから展開してって気が付けば「便所サンダルダンス」という曲に仕上げていました(笑)。