INTERVIEW
GEEKS
2013.07.08UPDATE
2013年07月号掲載
Member:エンドウ. (Gt/Vo)
Interviewer:荒金 良介
-では、レコーディング自体はどうでしたか?
まあ、楽しく……僕らスイスイ進むんですよ。“気楽に行こうぜ!”がテーマなので、新しい試みもそんなにしてないですね。自分たちが持ってるものをできるだけ出す。そのネタが尽きることはないと思っているので……ネタが尽きたら、要するに自分の音楽を聴いてる量が足りないんだなと。常に音楽と過ごしていたら、ネタ切れはないと思ってます。
-明るくて、ファンタジックなサウンドですけど、歌詞はどこか影があるというか、世の中に対する生き辛さみたいなものが素直に綴られてて、そのギャップが面白いですね。
それは確実に僕らの心が表れてますね。常に不満だらけなので、こうなっちゃうんですよ。街に居場所がないなあと思って……気分が悪くなるだけなので、なるべく外に出ないようにしてます(笑)。僕らのリスナーはどこかハミ出しもので、アウトサイダーな人たちも多いと思うから。みんなで手を繋いでみたいな歌が大嫌いなので、その反対をいくと、こうなるのかなって。
-でも音はめちゃくちゃ外に開けてるんですよね。
そうですね。そういう音楽が好きですからね。マイナーでエモいものはあまり好きじゃないから。やっぱり、キャッチーな音楽が好きですからね。このギャップを感じてくれ、というほど意識してるわけでもないんですけど。自然とそうなってるのかもしれない。
-以前と比べて、クラシックな要素もバンド・サウンドに自然と溶け込んでる印象も受けます。
やり方が上手になったんですかね。これ見よがしにはやらないようにはしてますね。8曲目「Mr.FANCY」のイントロは、わざと狙ったようなところはあるんですけどね。
-1曲1曲色合いを変えようとは思いました?
そこまでは考えてないけど、バラエティに富むようにしたいとは思いました。“いろんな曲があるね”ってよく言われるんですけど、僕らは常にGEEKSのサウンドになればいいなと思ってだけなので。あと、今回はなるべくギターを簡単にしました。ギター・ソロは弾きたくないので、弾いてません(笑)。
-ははははは。
演奏はシンプルにしたいですね。それは最近の僕らの好みですね。演奏はシンプルだけど、曲は多彩でいたいなと。シンプルな素材で起承転結を鮮やかに描きたい。その方がスマートじゃないかなって。8ビートがいちばんかっこいいし、パワー・コードがいちばんかっこいいし、ベースはルートでダダダダッと弾いてる方がかっこいいし、あとは鍵盤が頑張れみたいな(笑)。なんとなく、いちばんかっこいいアプローチやプレイ・スタイルが固まってきた感じはありますね。今回はいままでになくポジティヴなサウンドに仕上がってるんじゃないですかね。それは自分たちでも感じます。バンド全体で「気分新たに頑張ろう!」みたいな空気です。