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INTERVIEW

sever black paranoia

2013.03.12UPDATE

2013年03月号掲載

sever black paranoia

メンバー:Daisuke (Vo/Synth) Kotaro (Gt) Jun (Ba) Yosk (Dr)

インタビュアー:出口 勇迅

-新作『East of Eden』の完成おめでとうございます。リリースを待つばかりだと思いますが、今の率直な心境を教えて頂けますか?

一同:ありがとうございます!

Daisuke(以下D):作品を作った当初、曲が生まれた段階でこれは早く世の中に届けたいと思っていたので、すごくリリースが楽しみですね。出来た楽曲に関して自分たち自身が感動していたので、早くこの感動を届けたいと率直に思います。

-前作『Metasentiment』より約半年でのリリースとなりますが、今作の制作は順調に進みましたか? 制作における環境の変化、また心境の変化等がありましたら教えて下さい。

D:そうですね。ただ、前作と同じようなもの、全く同じようなニュアンスでは作りたくはないと思っていて、1つの作品としてコンセプトを設けたいなと考えていたんです。前作は『Metasentiment』というタイトルで自分たちが音楽的に表現出来ること、自分たちに出来ること全てを取り込んでいったという感じなんですが、今作『East of Eden』においては更にもっと強烈なコンセプトのようなものを設けたいと思っていたんです。そのタイミングで “カインとアベル”という話から影響を受け、これをコンセプトにして音楽制作をしようと思い、今作の制作に取り掛かりました。

Kotaro(以下K):旧約聖書を読んだことはありますか?

-いや……読んだことはないですね。

一同:(笑)。

D:旧約聖書を元にした作品なんですが、僕ら自身も旧約聖書の内容を全て把握しているわけではないんです。1つ題材になっているのが、創世記第4章なんですが、人類最初の夫婦と言われているアダムとイヴがいますよね。その夫婦のことは“りんごをかじっちゃった奴か”と、皆さんご存知だと思うんです。

K:すっぽんぽんの2人ですね。

一同:(笑)。

D:そのアダムとイヴには息子がいまして、その息子がカインとアベルという兄弟なんです。カインが兄なんですが、弟のアベルを殺してしまったという話なんですが、カインはアベルをなぜ殺してしまったのか、罪を背負ったカインがその後にどのように生きていくのかという部分が語られているんです。そこに着目して、カインの生き方、アベルが殺された経緯が現代社会にもリンクする部分がすごくあるんです。“ロック”って言葉で括ってしまうと、根本的な問題として、人間が揉め事を起こす、犯罪を犯す、殺人を起すということが挙げられますが、僕たちミュージシャンはそこに、要は社会に訴えかけたいんです。結局問題は何も変わっていなくて、昔から戦争もあったし、殺しもある。もちろんそれは現代にも言えることで、現代だからそれが問題として大きくなっているわけではなくて、元々人間が問題を起こしているんだ、ということを突きたいなと。メッセージ性としてはそういう意味を今作のコンセプトは持っています。

-旧約聖書の“カインとアベル”をコンセプトにしようと思ったきっかけとなる出来事があったんですか?

D:独自研究なんですけど、聖書を読んだりしていて聖書にまつわる話などには元々興味があったんです。小さい頃からそういう勉強をしていて、そこにまず自分が立ち向かっていたんです。聖書というのはすごく理想的なこと、“人間の教科書”みたいなことが書かれていて、それに合わせて頑張って生きたくても、そんなに世の中上手く行かないじゃないですか。理想は分かるけど、その理想には辿り着けないという葛藤があったんです。音楽自体を本気でやっているので、自分が本気で抱えていることを訴えたいと思ったんです。その中で1番ピンと来た話が“カインとアベル”だったんです。

-なるほど。今作はコンセプト・アルバムにするという前提で制作を始めたということですよね?

D:そうですね。そのイメージから楽曲を作り始めました。元々sever black paranoiaの音楽調で作るということは決めていたんですけど、大きくコンセプトが加わることによって、また伝わり方が変わるんじゃないかなと思ったんですよね。要はその世界観をイメージして制作に着手したということですね。

-Daisukeさんのアイデア、世界観を元に楽曲を作り上げていくというスタンスは変わっていないということでしょうか?

K:それはスタイルとして変わっていないですね。僕らのヴォーカルがDaisukeということもあるんですけど、言葉で表現出来る部分をメインにおいて、その楽曲でどうやってプレイするのかというイメージがあった上で、みんなでスタジオでやってみて“ああしよう、こうしよう”という風にしています。殆ど世界観の元になっているのはDaisukeの話を聞いて、制作にあたっているのでやり方としては同じですね。

-「East of Eden」では、民族音楽(バグパイプ)のような音を新たに取り入れ、クラシカルな雰囲気を持たせることに成功していますが、このような要素は何かにインスピレーションを受けたものなのでしょうか?

K:ロシアみたいなやつっすね(笑)!

D:コサック的なやつですね(笑)。自分が持っている聖書に対するイメージがそういう西洋風なクラシカルなイメージなんです。音で表すならそういうイメージを持っているんですが、こういうコンセプトなので物語の背景になるような音を入れたいなと思っていて、色んな音色を試したんですが、これが1番イメージに近いかなと。言ってしまえば思いつきで出来ちゃったという部分もあるんですけどね。「East of Eden」の曲の作り方としては、サビから作ったわけではなくて、ド頭の1小節から作ったんです。完全に1から10まで順番通りに作ったんですけど、その中でこういう音がただ出来てしまったんです……(笑)。

K:楽曲自体は結構複雑じゃないですか。でも、複雑なのはうわものの話で、例えばベース、ドラム、ギターとかそういうアンサンブルに関しては、スタイリッシュというかシンプルなんです。なので、世界観を1番出しているのはシンセサイザーなどの音で、それは全てDaisukeが制作しているんです。西洋的なイメージというのも彼の表現力の一部なんだろうなと思います。

Jun(以下J):元々クラシックが好きだっていうのもあるしね。

K:HAWAIIAN6とかの影響もあるんじゃない?高校の時から一緒に音楽をやってたんですけど、そういうフレーズを作って来たりしてたんですよね。

D:正直、HAWAIIAN6さんの歌詞を読んでいる時に、この歌詞の内容ってもしかしたら聖書とかにリンクしているんじゃないかって思ったことはあるかも。

J:確かにジャケットもそういう雰囲気を持ってるよね。

D:なのでHAWAIIAN6さんには共感出来る、その世界分かるなって、勝手にですけど思ったことはありますね。