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INTERVIEW

sever black paranoia

2013.03.12UPDATE

2013年03月号掲載

sever black paranoia

Member:Daisuke (Vo/Synth) Kotaro (Gt) Jun (Ba) Yosk (Dr)

Interviewer:出口 勇迅

-歌詞の語り口にもそういうニュアンスがありますよね。

D:そうですね。

K:日本人だからこそ感じられる遠い地の音楽を聴いたときの感覚なのかな。だから表現し易いというのはあるんじゃないですかね。クラシックっぽいサウンドを出すことで、そういうイメージが涌くというか。

D:逆に言うなら、海外の方達が“和太鼓”とか“縦笛”とか、そういう音色に魅力を感じていたりもするんじゃないですかね。

K:LINKIN PARKはかなりトラックにそういう音色を入れていますよね。そういう意味では、イメージが湧きやすいのかなとは思いますね。

-前回のインタビューにて“その言葉が本当に生きる音色で歌いたい”とDaisukeさんはおっしゃっていましたが、今作では、Track.5「Sever Your Memories」が全編英語詞となっていますね。全編英語詞のトラックと日本語詞、英語詞混合のトラックは書き分けているんですか?

D:フレーズに合わせて日本語じゃちょっと合わないなとか、日本語にすると裸にし過ぎてしまってかっこ悪いなという部分に関しては、英詞にしていますね。例えば「Cain」の歌詞で“sacrifice”、犠牲という単語を使ってるんですが、まず“犠牲”というか“sacrifice”というかで聴こえ方も違いますよね。でも、基本的には日本語詞で作ろうという風に考えてましたね。

-また、Track.5「Sever Your Memories」は初期のデモ音源ということですが、この楽曲をこの作品に収録することとなった経緯を教えて頂けますか?

K:タイミングですね(笑)。

J:まさにタイミングだね(笑)。

K:しっかりと良い環境で録れていなかったということもあったし、思い入れのある曲なんです。これは僕らの中でしかあまり重要なワードではないんですが、sever black paranoiaを結成して初めて出来た曲で、ライヴをした時にも1番最初にやったトラックが「Sever Your Memories」なんです。なので、いつか音源化したいなというのが1番重要なきっかけですね。

J:ずっとやれてなかったんですけど、今回は上手いことが重なってレコーディングが出来たんです。タイミング以外のなにものでもないですね。

K:コンセプト・アルバムというデカイ感覚で、もし聴いていただくのであれば、「Sever Your Memories」を抜いた4曲で一応完結しているんです。+αというか、オマケではないんですが「Sever Your Memories」を入れたという作品ですね。一連の流れには入っていないよね?

D:そうだね。

J:あの曲って聖書には関係していないの?

D:あれは自我的に作っているから……完全に中2病な歌ですね。

一同:(爆笑)

-歌詞の世界観に“カインとアベル”というコンセプトが色濃く反映されていると感じました。トラックのサウンド面にもこのコンセプトが反映しているポイントはありますか?

K:基本的にはやっていることは変わっていないです。僕らが影響を受けている音楽って、でかい枠組みで言うならラウド・ミュージックなんですけど、第3世代パンク辺りから僕らは一緒に音を出しているんです。高校2年からやっているメンバーなんですが、Daisukeだけ別のバンドでオリジナルをやっていて、よく対バンはしていたので、一緒に上京してバンドをやろうということになったんです。音のまとまり的な部分は全然変わってないですね。新たな要素というと、エフェクティブになったところとか、引き算的にフレーズがシンプルになったという部分はあるんですけど。サウンド的に極端に変わったというのは、シンセサイザーとかそっちの面のサウンドですかね。

D:バンド・アンサンブルに関しては極端に変えたところはないですね。ただ、アイデアの中で言うなら、ギター・ソロを入れた方が良いんじゃないかとか、ベースのフレージングとかかな。僕はベーシスト以上にはやっぱりクリエイティブに出来ないので、Junに委ねていますね。ルートの音の使い方とか、指の動かし方に関しては任せてますね。何か変えたところとかあるの?

J:うーん……。

D:ていうかなんで俺が把握してないのかが分からない(笑)。

一同:(笑)

K:元となるアイデアはDaisukeが作ってきた作品の中で色々あるんですけど、それがどういう風に伝わるのか、このまま伝えればいいのか、もっと和音っぽく弾いた方がいいのかとか、ウワモノがしっかりしているものに関してはシンプルにキープしたほうが伝わるんじゃないかという風に考えていますね。元々sever black paranoiaのサウンド自体がそうなので、やり方は殆ど変わってないですね。僕から強いて言うとすれば、さっきもDaisukeが言っていたけど、今作で初めてギター・ソロを弾いてみました。

J:あれだけ弾かないって言ってたのにね(笑)。

K:sever black paranoiaには要らないと思ってたんですけどね。大きくサウンド面で変化したことってないよね?

J:バンド・アンサンブルの中ではそこまではないですね。

K:sever black paranoia自体がそもそも自己満足というよりは、作品があってどう配置をしていけばカッコイイのかという感覚でやっているんです。その感覚はみんな変わってないんだと思います。