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INTERVIEW

SEVER BLACK PARANOIA

2016.04.04UPDATE

2016年04月号掲載

SEVER BLACK PARANOIA

メンバー:Daisuke(Vo/Syn)

インタビュアー:沖 さやこ

-前作から3年という制作期間で完成した1stフル・アルバム『ELIZA』が遂に4月6日にリリースされますが、この3年間はバンドにとってどんな期間でしたか?

僕らにとっては苦しい3年間でした。作詞作曲者である僕が曲を作る気がまったく起きなくなってしまい、"スランプになりました"と言ってもかっこつくような知名度と立場でもないと考えていたので、それを周囲に言ってもしょうがないなと悶々と過ごしていました。ライヴ活動は常に行っていたのですが、その中でメンバーがふたり脱退して、新メンバーにドラムのHibikiとギターのTakashiが加入しました。そんなライヴ活動の中で出会ったオーディエンス、ファンのみなさんの"期待しています"、"頑張ってくださいね!"という言葉や笑顔に本当に支えていただいた3年間でした。そして、みんなが驚くような音源を必ず作ろうと、新メンバーとはお互いの気持ちを確かめていた期間でしたね。

-『ELIZA』の構想が生まれたのはいつごろだったのでしょうか。

前作『East of Eden』(2013年リリースの2ndミニ・アルバム)発表以降、アルバムを制作するということで日々構想を練っていました。具体的には今作『ELIZA』の収録楽曲「Insanity」(Track.2)のイントロが浮かんだことが大きなきっかけですね。その際に女性の声を取り入れた世界観を作ろうと決めてデモ音源の制作に着手しました。それが、2014年6月でしたね。

-初のフル・アルバムということで、作品づくりで意識した部分はありましたか。

気持ちの入れ方がシングルのレコーディングのときとは異なりましたね。アルバム制作は、長距離マラソンを走る前のときのような気持ちの構え方でした。ただ、実際にやってみなければわからなかったことの方が多かったですね。

-"サイバー・コア"を掲げていた前作から、今作は"ダーク・エレクトロコア"という音楽性のに進化したきっかけとは?

やっぱり普段聴く音楽の好みが変わったことは大きいです。間違いなく制作に影響しますからね。エレクトロ音楽の中でも、ハードコアや、ロシアン・ダーク・サイケ、トラップといった激しくて、暗く、重たい音楽ばかり聴きまくっていました。楽器隊はギター、ベースのチューニングをこれまでより低くし、あとはSEVER BLACK PARANOIA(以下:SBP)のエレクトロ要因である、僕が使っている音楽ソフトを変えたのが大きいですね。前作まではGarageBandで制作をしていたんですけど、いろんな意味でビックリされました(笑)。過去作品においても一貫して言えるのですが、歌詞についても基本的には重く暗い内容を扱っています。

-SBPにとってはエレクトロが大事な要素になりますが、エレクトロの解釈がこの3年の間で変わることはあったのでしょうか。

僕の解釈ですが、音楽ジャンルはかなり出尽くしているのではないかと思うのです。そんな中で、過去に流行った音楽や、まだ流行っていない、もしくは認知度が低かった音楽をエレクトロ・サウンドで表現することで、新しい印象を生むことができると思いました。極端な話、ジャズをエレクトロ・サウンドで表現したり――ただ、それは人生を通して長い時間追求し、広められるアーティストがいるかどうかで......。僕はまだまだ、このエレクトロ・サウンドとメタルの融合に可能性を感じているので、作品の表現と共にもっと作り続けたいと思っています。

-エレクトロとバンドを同居させるうえで、SBPが大事にしているルールや、意識していることなどはありますか?

僕たちの音楽は多重演奏なのですが、"ここにピアノの音が欲しいな"というように、頭に浮かんだ音を採用しています。必要のなさそうな音はなるべく省きたいのですが、あれもこれも入れたいというときは、もう無理矢理全部入れちゃいますね(笑)。

-今回はIF I WERE YOUのメンバーが運営するスタジオでミックスとマスタリングを行ったそうですが、これに至った経緯や動機はどういったものでしょうか?

IF I WERE YOUの曲はもともと聴いていて、これはかなり良いミックスになるなと直感したんです。あとはシンセ・トラックとバンド・アンサンブルのミックスに長けている人、その経験がある人でないと意見交換がしづらいのではと考えていたので、ヴォーカリストでスタジオ・オーナーのRandy Pasquarella(Dr/Vo)にミックスをお願いして大正解でした。音圧本当にやばいです。

-Randy氏との作業はいかがでしたか?

エンジニアさんはそれぞれの流儀というものを持っていて、そのことでプレイヤーと意見が合わずに行き詰まり、衝突してしまうような場面もあると思うのですが、今回お願いしたRandyは僕らの要望に対してかなり柔軟に聞き入れてくれましたね。Randyはヴォーカリストであり制作者でもあるので、僕と同じポジションなんです。お互い行き着く考え方や意識が似ていて、だから仕事が進めやすかったのかなと、一連の作業を振り返って思います。彼には本当に素晴らしい技術を提供してもらえて感謝しています。ちなみにアルバム収録のインスト「Ominous Long Silence」(Track.1)と「Gimmick」(Track.8)の2曲は僕がミックスとマスタリングを行ったのでぜひ聴いてください!