INTERVIEW
LOKA
2012.08.07UPDATE
2012年08月号掲載
Member:kihiro (Vo) KEN'ICHI (Dr)
Interviewer:TETU★KID
-なるほど。だからクラブ・シーンという言葉が入っているんですね。クラブ・シーンという言葉がすごく気になっていたんです。
kihiro:クラブでもやりたいんだよね。別にバンドじゃなくてもいいと思うし、ドラム、ヴォーカル、DJだけでやる曲があってもいいと思って作ってるし。クラブのお客さんたちにも受けるようになれば、逆にそれこそライヴハウスにしか行かないような子たちもクラブって楽しいんだなって思えるようになると思うしね。
-そういうカテゴライズされているものを壊したいということですね。
kihiro:壊したいというか、ローションのような感じでヌルヌルやってたい(笑)。
-なるほど(笑)。
kihiro:全然壊したくはない。壊しちゃうのとはちょっと違くて、ヌメーっと(笑)。
-そういうコンセプトを聞いたときにKEN'ICHIさんはどう思われましたか?
KEN'ICHI:俺は逆に全然クラブとかに行ったことがなくてそういうのは分からないんですけど、クラブ・ミュージックは好きなんです。なのでそういうのは面白いなって思って、これから楽しみだなって感じです。ドラムとDJとヴォーカルとか超面白そうじゃないですか。
-そういう意味ではKEN'ICHIさんの新しいこと、色んなことを試したいという欲求にkihiroさんの発想がぴったりハマッたのかもしれないですね。
KEN'ICHI:ヴォーカルとしてkihiroの声がラウドロックの声じゃないですか。でもそれがちょっと違うジャンル、例えばクラブ・ミュージックみたいな音楽にハマッたらそれでも俺は成立しそうだなって思って。ヴォーカリストってすごく得で、そのヴォーカリストが歌えばそのヴォーカリストの歌になるじゃないですか。例えばSupeのヴォーカルがJ-POPを歌ってもあのヴォーカルの歌という風に一緒にカテゴライズされるというか、そういう意味で色々出来そうだなと思っています。言ってしまえばなんでもいいやって感じたんです。レゲエでもいいし、ポップスでもいいし、kihiroっていうヴォーカルが歌えばなんでもkihiroの歌になるんですよ。
kihiro:そういう意味でLOKAってヴォーカルとドラムしかいないんだよね。曲を作る人もやっぱ色んな作曲家がいて、今まで出会ってきた"こいつが作る音楽かっけぇな"ってのは一杯あるわけで。みんなそれぞれ傷ついて、バンドからは離れてるけど音楽は続けてるとか色んなヤツがいて、そこと一緒にやらないのは損だろって考え方なんだよね。
-2人は作曲をせず、作曲家に曲を作ってもらってアレンジしていくという方法を取っているんですよね? LOKAの曲ができるまでの一連の流れを詳しく教えてください。
kihiro:こういうのがやりたいっていう基本の最初のアイデアは2人で出して、イメージは伝えて向こうから返って来たものに対してこっちがアレンジを加えて。歌と歌詞は全部俺が作ってるんだけど、どんなバンドでも曲を作るのはギターであったりとかギター・ヴォーカルやるヤツだったりするわけじゃないですか。それで言ったらこの形式って仕事臭く見られるかもしれないんだけど、俺たちがやってるときにはすごくバンド感あるんだよね。作曲者とああしたいね、こうしたいねって話して作曲者も本気だし、俺たちも本気だからその1曲1曲に関してはすごくバンドなんだよね。ただその人がそれぞれ違うっていうだけでカラーが常に新鮮になっていくし、KEN'ICHIが言ったみたいに色んな音楽が入ってくるから色んなヴォーカルを俺は試せるし、KEN'ICHIも色んなドラムのビートを試せるというところで、ある意味やっぱり俺らは曲を作ってくれてるヤツらに成長させてもらってると思うし、楽しませてもらってるし。逆にそれを面白く伝えるのが俺たちの役目だって思ってるんだよね。
KEN'ICHI:それをやっていく上でカメレオンみたいに曲ごとにカラーが変わっていくとは思わないんです。例えばZakk Wyldeがポップス弾いてもZakk Wyldeじゃないですか。だから違うことをやろうとしてもその中で一貫性というのは出てくると思うので、それをみんなが認めてくれるようになったらそれがLOKAなんだろうなと思います。
-じゃあ本当に可能性としてはLOKAの次の作品にはレゲエの曲があるかもしれないということですね。
kihiro:その可能性もありますね。ヒップホップが入ってくるかもしれないし、やたらと4つ打ちとか入ってくるかもしれないし。
-4つ打ちの中でkihiroさんの声って聴いてみたいですね。
kihiro:あはは(笑)。