－『01 -zero one-』の完成おめでとうございます。今はリリースを待つばかりだと思いますが、今の心境を教えて頂けますか？

Kihiro：やっとか......って（笑）。

一同：（笑）。

kihiro：もう１度バンドをやろうって決めたときからもう既に１年経っていて、やっぱりSupeのときに着ついてきてくれたファンに忘れられたくないって気持ちもすごくあって、また楽しませてあげたい、面白い音楽を聴かせてあげたいって思う分、早くしなきゃ早くしなきゃって焦る気持ちでいっぱいで。去年の12月ぐらいから１人で進めていって、これが終わったと思ったらPV撮るの忘れてたとか、ジタバタな状態で。でもなんとか色んな仲間のお陰で作り上げていくことが出来て、またCD出すんだな、またツアーをするんだなって気分かな。

KEN'ICHI：大分切羽詰ってましたよね。

kihiro：あはは！（笑）

KEN'ICHI：俺はそのときはまだSEX MACHINEGUNSって立場だったので客観的に見てたんですよ。6月に辞めるというのは元々決まっていたわけではなくて、僕的には一緒にやるのがもっともっと先になると思っていたから、そのときは単純にLOKAのメンバーじゃない訳で、立ち位置としてもちょっと一線を引いてたんです。一緒にやりたいけど今はそういう時期ではないからっていう風に見ていて、常に飲みに行ったりとかしても"ああもう、頭が爆発するー！"って言ってて（笑）。その姿を"頑張ってるな"って思ってたけど俺は今はSEX MACHINEGUNSだから何も出来ないという感じで。

－と、思っていたら。

KEN'ICHI：なんだかんだ"SEX MACHINEGUNSをやる期間というのもここまでだな"っていう話に急になって、結構僕自身も焦った部分はあるんですけど。だから今回の『01 -zero one-』もの「Everybody Rock'N Roll」とか、僕がドラムを叩いていない曲もあるんです。なんでかというとレコーディングをする時点ではSEX MACHINEGUNSのドラムという立場でやってたので、スケジュールが合わなくて別の人が叩いてたりとか。今はメンバーですけど、それまでは中途半端な関係だったんですよね。

－Track.2「Everybody Rock'N Roll」はハードかつソリッドなギター・リフを軸に、DJのスクラッチ、サンプラー、ラップなどが盛り込まれていますね。

kihiro：これを作ったのは大村真司だね。確か3、4時間でポッと出来たみたいな曲で、"ノリで作ったんだけど、どう？"って真司に言われて、俺は"カッコイイと思うよ、ここをいじったらもっと良くなるんじゃないの？"って感じで出来た曲だね。結構ノリで作ったから歌詞の内容も"パーティー、パーティー、ロックンロール、イエー！"みたいな感じがいいなあと思って。一番気楽に楽しく作った曲かもしれないね。

－1曲目はオープニングのような曲なので、LOKAの1発目の曲という感じですが、結構気に入られてる曲なんですか？

kihiro：分かり易いのって大事かなって思って。曲は覚えてほしいからね。それでみんなで一緒に盛り上がれる場所っていうのも欲しいから、それを要素として全部集めているよね。スクラッチとかラップが入ってるのって結構10年前を思い出させるけど、最近いないし、多分俺ら世代がああいうのを聴くと"好きでしょこういうの？ 忘れんなよ"って。そういう感じの曲かな。そんないちいちツイン・ペダルばっかりやんなくてもいいじゃん、こういうのみんな好きでしょっていう感じを。

－今ないところを突いていくということですね。

kihiro：同じことで勝負しても意味ないので、だったらちょっといたずらするぐらいの気持ちで曲を作ってるほうが面白いと思うんだよね。

－歌詞についてお伺いしたいと思います。何かにインスパイアされて歌詞を書くこともあると思うんですが、基本的なスタイルとして時間を作って歌詞を書くタイプですか？ それとも日常生活的に色々なものから刺激を受けて浮かんでくるタイプですか？

kihiro：時間を作ってガッと集中するタイプだね。日常生活で刺激を受けたことを覚えているから、それを一気に書く時間を作ってピントを絞って書くようにしてる。でないと集中出来ない。パッと思い浮かんだときにはそれだけ書いておくみたいな感じ。そこから続けようとすると俺はハマッちゃう方だから、あんまりいじらないようにしてるかな。

－パッと出てきてメモったものを色々。

kihiro：そうだね。そこから何か広がるいうのは絶対にあるから。１文字だけでもブアーって広がることもあるし、どんなに書いてもずっとポケーっとしていることもあるし（笑）。あんだけメモを貼ってるってことはあれだけ苦しいって言ってるのと同じだね（笑）。