MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

IMAGINARY FLYING MACHINES

2012.03.09UPDATE

IMAGINARY FLYING MACHINES

Member:Ettore Rigotti

Interviewer:米沢 彰

-YokoさんはDISARMONIA MUNDIのリミックスにも参加しているようですね?こちらの経緯も教えて下さい。

実は最初冗談半分で、彼女が『Princess Ghibli』1作目のレコーディングのために俺のスタジオに居たときに、リミックスに参加しないかって頼んだんだ。そこでスタジオの空き時間にリミックス用の音源を録音したんだよ!

-原曲をトレースした部分とそれぞれのオリジナリティを活かしたアレンジを加えた部分がかなりハッキリと分けられていて、フレーズ自体は知っているはずなのに、どのトラックも聴いていて非常に新鮮でした。カヴァー・トラックを作っていく上で原曲の活かし方について何かルールやイメージを決めて取り組まれたのでしょうか?

いや、特にはないんだよ。ただ大事なのは(特にジブリのカヴァーのようなプロジェクトにおいて)、原曲を全くオリジナルから壊してしまわないことだと思うよ。俺は原曲にある魔法のようなフィーリングをとても信頼しているし、それを完全に破壊して別のものに仕立てるべきではないと思うんだ。だから俺は基本的に原曲のテーマに従い、いくつかのパーツについては違った方法で、新鮮さやメタルの要素を加えただけなんだ。

-これだけバラエティに富んだメンバーでのプロジェクトにも関わらず、どのトラックも非常にクオリティが高く、また、ある種の統一性が2作品を通じて感じられます。プレイヤーではなくプロデューサーとしてあなたが意識して取り組んだことや作品を通して意図したことを教えて下さい。

録音や、様々なスタイルのバンドとの作業、録音後の工程など、全ての段階での作業をコーディネートするという本当にハードな仕事だったね。プロデューサーにとって一番大事なことは、情熱と達成すべき目標への明確なアイデアを持って進むことだと思う。具体的な決まりごとはないけど、毎回それは新たなチャレンジになる。音楽をプロデュースするということは、毎回何か新しいことに取り組むことだし、プロデューサーの想像力やファンタジーを具体化することだと思う。それは自動車にとってのガソリンみたいなものだね。プロデューサーには常に新しいインプットと、新鮮でクールなものを生み出すためのモチベーションが必要なんだ。

-日本からBLOODSTAIN CHILD、UKからYokoさん、スペインのRISE TO FALLなど、国境を飛び越えてのプロジェクトとなりましたがどのように制作を進められたのでしょうか?The Metal Houseでミックスなどは進めたのですか?また多くのメンバーが国境を越えて関わる制作作業で大変だったことなどありましたら教えて下さい。

インターネットのおかげで作業はそれほど難しくなくなってきているよ…ただ、数百単位のメールのやり取りはあるけどね(笑)。現在、インターネットを使えば世界の裏側に居る人とも共同作業が可能なんだ。たとえばTHE STRANDEDという俺の新しいバンドは、俺とDISARMONIA MUNDI, NEROARGENTOのClaudioが作曲してるんだけど、ギタリストはアメリカから参加しているよ。インターネットがなかったらとても無理だよね。

-2作品目のリリースまで果たしたということで、できればライヴでIMAGINARY FLYING MACHINESを楽しみたいと多くのファンは思っています。ライヴ・セットでプレイする計画などは無いのでしょうか?

IMAGINARY FLYING MACHINESのライヴを準備するのはちょっと難しいな…。この場合インターネットは役に立たないからね(笑)。いずれにしても、何らかの形で将来ライヴを行うことは、可能性がないわけではないね。

-IMAGINARY FLYING MACHINESというプロジェクトの最終目標など決まっていましたら教えて下さい。

それほど大きな期待を持ってこのプロジェクトを始めたわけではなかったんだけど、俺たちの作品を気に入ってもらえるなら長く続けたいね。

-話は変わりますが、DISARMONIA MUNDIとして2009年12月に『The Isolation Game』を出してから日が経っていますが、次作の制作は進んでいますでしょうか?

既にアルバムのためのいくつかの楽曲の最初のアイデアはあるんだけど、その前にTHE STRANDEDのアルバムをリリースしなきゃならないからね。その後は、そうだな、何か日本の映画やアニメに関連するものはどうかな…?いずれにしてもまだトップ・シークレットだよ。

-また次作がどのような作品になるかヒントを教えてください。

まだそれを語るには早すぎるよ。ただ、たぶん次のDISARMONIA MUNDIのアルバムはもっと極端でメロディックなものになるだろうね。同時に、過去2作のようにさらに“進化”した感じが加わると思う。またそれについてはお知らせするよ!それと、もしDISARMONIA MUNDIが気に入ってたらTHE STRANDEDのリリースもチェックしておいてくれ!