－今作はこれぞメタルコアという音楽性から少し離れ、ABRの有している要素の１つになっているというように見受けられましたが、こういった音楽性の変化は必然だったのでしょうか？

俺たちはハートで感じたことを曲にしてるんだ。だから“じゃあ、このアルバムはこんな風に作ろう”っていう計画は立てないんだよね。書いた作品が結果そうなったって感じで。実際問題として、バンドはアルバムを作る時には少しずつ前作とは変えないといけないよね。全てが古いままだと聴く人が飽きちゃうから。何度も何度も『Messengers』と同じものを作っても仕方ないしね。

－Track.10「1-16-2011」は静かなインストゥルメンタル・トラックですが、このタイトルは日付ですよね。2011.1.16という日は特別な日なのでしょうか？

うん、これは俺たちのホームタウンのペンシルバニア州マンハイムってところで起きた悲惨な自動車事故があった日なんだ。10代の若者4人が死んだんだけど、当時俺たちの間では凄く話題になって。この曲と次の曲「Boys Of The Fall」はその事件に捧げられたものなんだ。

－日本盤ボーナス・トラックとして収録されているTrack.14「Pangaea (performed by Bells)」、Track.15「Boys Of The Fall(performed by Zachary Veilleux)」のBellsやZachary Veilleuxはどのようなミュージシャンなのでしょうか？ 他にもゲスト参加したミュージシャンがいましたら教えてください。

Bellsのメンバー、John Hersheyが2003年ABRを始まったABRの初代ヴォーカリストだったんだ。そして残ったメンバーである俺たちはBellsの大ファンで彼らに俺たちの「Pangaea」をやってもらった。自分たち以外の人に自分たちが作った音楽を表現してもらうっていうのはいいものだね。凄くかっこいい仕上がりになってて嬉しいよ。彼らが表現する「Pangea」は俺の思っている「Pangea」とは違うんだよね。「Boys Of The Fall」も そうだけど、自分たちが思っているのと違う形の曲を聴くのは楽しいよね。「Boys Of The Fall」に関しては、俺の友人のZackに頼んでピアノで弾いてもらったんだ。彼は凄く才能のあるミュージシャンで、これも出来栄えに大満足しているよ。

－前回のインタビューでPVの制作にもこだわっているとおっしゃっていましたが、今作に収録されている曲のPV制作は考えていますか？もし具体的に話が進んでいるようでしたら、どのようなものになるのか教えてください。

短いヨーロッパ・ツアーに出る前にニュージャージーで「Internal Cannon」のビデオを撮ったんだ。ホントに長くてストレスのかかる1日だったけど、完成したものを見るのが凄く楽しみだよ。コンセプトが凄く良いんだ。ビデオは白黒で作られていて、時代は1900年代の初頭なんだ。で、俺たちはビデオの中で、その時代の服装をしている。

－あなたが考える、“これぞABR”という特徴はどんなところだと思いますか？

メロディックなギターとタイトでシンコペーションなリズムかな。

－ABRを始めた当時の目標と今現在の目標は変化していますか？

俺の目標は自分でも聴きたい音楽を作ることだったんだ。今でもそれは変わらない。新しく増えた目標は世界のできるだけたくさんの場所を訪れるということだね。

－今までで一番記憶に残っているショウを教えてください。

前回のダウンロード・フェスティバルのことをよく思い出すよ。多分2010年だったと思う。あそこで俺たちは通常のライブよりはるかに人数の多いオーディエンスの前で演奏したんだ。

－アルバム・リリース後の当面の予定について教えてください。

6月24日まで続くヨーロッパ・ツアーを終えたら、VANS Warped Tourが始まるんだ。夏はずっとこのツアーだね。その後は特に決まった予定は入ってないんだけど、多分9月には休みを取ると思う。その後どうするかは、もう少ししたら決まるんじゃないかな。

－前回の初来日公演は満足のいくリアクションを日本のキッズから得ることが出来ましたか？

日本に行く時は、どうなるのか全く想像がつかなかったんだけど、実際にリアクションを見て凄く嬉しかったよ。毎晩盛り上がってくれたからね。早くまた日本に行きたいよ。

－そして今年の秋にはLOUD PARK 11への参加も噂されていますが、実際のところ決定しているのでしょうか？また再来日に対するコメントをお願いします。

是非LOUD PARK 11には参加したいんだよね。決定したら発表されると思うんでチェックしておいてくれ！