INTERVIEW
HEAD PHONES PRESIDENT
2011.06.30UPDATE
2011年07月号掲載
Member:ANZA(Vo) Narumi(Ba) Batch(Dr)
Interviewer:ムラオカ
-スタジオ・ライヴですが、ANZAさんのスキニーにフードというファッションに驚きました。スタジオということであえて普段着っぽくされたのですか?
A:実は普段はライヴの時みたいにロングスカートは着てないです。パーカーにフード被って、サングラスして、暗いディズニー小僧みたいな感じです(笑)。私は常にそんな感じですね(笑)。
-でも、あれもファッショナブルな感じですよ。
A:そうですね。初期のHEAD PHONES PRESIDENTってあぁいうスタンスだったんですよ。結成して2年目ぐらいは実はあぁいう格好で歌ってたんです。
-今後は(笑)?
A:最近はどうしてもロングスカートっていうイメージが付いちゃってるんですけど、たまに、ああいう格好でもいいんじゃないかなっていう気はするんですよね。4人体制になったんで、やり方や見せ方も多少なりとも変わってくると思うんで、徐々に変化はあると思います。でもいいんじゃないかなって思いました、動きやすかったですし(笑)。
-見てる側からしたら、こういうのもありなんだなって僕は思いましたよ。
A:親近感沸きますよね。ああいう格好で歌っているとドレッシーな感じではなくて。そういうスタンスの日というのを決めてやるのもありかなとは思います。
-撮影時、思いの他苦労したことなどありましたら教えてください。
B:ぶつかりましたよね。カメラの心配をしちゃいました。
A:そうですね。でもそれもスタッフの顔とかもがんがん映してラフにいこうって話になって、格好つけたくなかったんですね。間違えようが転ぼうが、それを全部撮って欲しいっていうか……。海外のPVでもスタジオ・ライヴではないですがそういう感じのものを見たことがあって、それを見て、いいなって思ったんですね。好きなアーティストの裏側も見たい、素の部分を見たいっていう気持ちが私の中にあって、いつかやりたいなと思ってたんです。ぶつかりもしたけど、今までにない撮り方だったから面白かったですね。
-僕もライヴを観させていただいたのですが、アレンジを変えているということも少しはあると思うのですが、HPPの持つ底知れぬ暗さが減り、湿度も下がり、少しカラッとしたと感じたのですがバンドの当事者としては感じていますか?
A:もちろんHiroがソロ・パートにいってしまうと、リフがベースだけになるじゃないですか。そこで重圧感が若干減るのは、今までの曲に対しては悩みではあるんですけど、Mar自身が暗いイメージをすごく醸し出す人じゃないですか(笑)。明と暗だと、暗い部分の雰囲気を出すのはすごく上手いプレイヤーだったんですね。今残ってるメンバーって、どちらかというと、マイペースな人間が残ったっていう感じなので、その雰囲気もあるんだろうし、一言でいうと、ロック・バンドっぽくなったっていうのかな。ヘヴィ・ロック・バンドというよりは、ロック・バンドっぽくなったというか、そういうイメージがありますね。ヘヴィはヘヴィなんだけれども、同じことは出来ないんですよね、一人減ったんで。あとは今まではお客さんは突き放したライヴがここ何年か多かったんですけど、私自身がMCをところどころで話すようになったってこともありますし、その雰囲気が演奏自体にも影響を与えている気がしますね。
-先ほどもちらっとニュー・アルバムの制作の話も出てきましたが、クアトロのライヴや4人編成へと変わったことで音楽性が変化することは想像に難くないですが、実際にどのようなものになるのでしょうか?
A:誰々風とかそういうことは全くなくて、一言で言って、“頭がおかしい作品”だと思ってください(笑)。今までHPPの枠にはなかったものが、たくさん入ってきてます。メロディアスという意味においてはどうなんだろう!?今までの作品ってどうなんだろう、私たち自身が自己評価するのってすごく難しいんですけど…ムラオカさんからみてHPPの曲ってメロディアスだと思いますか?
-明るいメロディアスさやキャッチーさはないですよね。ただアルバムがリリースされるごとに少しずつ明るいものではないですがメロディアスでキャッチーさが立ってきている感じはしますね。
A:それがより、クレイジーな感じになると思います。ただメロディを歌うだけではない部分というか、ほんとに頭おかしい人たちっていう風に思われる可能性大ですね(笑)。中にはもちろんすごくメロディが生きる曲もありますが、ぎゅっと色々つまる感じになると思います。
-曲が長いわけではないんですか?
A:長い曲もありますよ。
N:短いもの作ろっか?じゃあ(笑)。でも余分なものは省こうとしてますね。