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INTERVIEW

THE USED

2009.09.14UPDATE

THE USED

メンバー:Jeph(Ba)

インタビュアー:MAY-E

-これまでコンスタントに作品をリリースしていましたが、前作から本作『Artwork』リリースまでに約3年という長い時間をかけていますね。

その間、充実した生活を送っていたよ。制作に取り掛かる前に、その前に俺達はいろんな面で変わる必要があるなと思って着々と準備していた。自分達の中にある汚れた部分を洗い出したりね・・・自分達自身のモンスターを退治するような感じだったかな。 曲作りには1年ぐらい、レコーディングには数ヶ月だから、トータルで1年半くらいかけたんだ。その間には何回か休憩をはさんでいたからずっと作業しっぱなしってわけじゃなかったんだけど。今回のアルバムに関しては、無理して作り上げずに今までの自分達から開放されて作ることが出来た感じだよ。それは俺達の体の中にあるものから出てきたんだ。

-前回来日時にJephが新作について「バンドのサウンドは若干ダークな方向によるかもしれないけど、リアリティをもっと表現していきたいと思っているよ」とコメントしてくれていましたが、本作『Artwork』のイメージはいつ頃から見え始めていたのですか?

そうそう!俺だね。日本に滞在しているときはいつも楽しんでいるよ!
今回のアルバムはとても汚れていて、暗くて、死を恐れなくて、騒がしくて、危険で、野蛮な感じなんだ。俺達は新しいジャンルの曲を作りたかったんだ。汚れていて騒がしいけどキャッチーな曲をね。サウンドも変えたかったんだけど、今までよりも悪いものにはしたくない。新しくて良いものにしたかったんだ。

-楽曲は全て前作以降に作られたものでしょうか?

いや、そうではないよ。前作『Lies For The Liars』よりも前に新しいドラマーのDanとQuinnがアイデアを出して作った曲が2曲あるんだ。

-本作『Artwork』を聴かせて頂き、最もダークでヘヴィなアルバムだなと感じました。アグレッシヴな楽曲だけでなく、メロウな楽曲にも力強さを感じますが、どのような精神状態でレコーディングに取り組んでいたのでしょうか。

ありがとう。今回のアルバムで、俺達は勝手に一括りにされていたジャンルから抜け出したいと思っていたんだ。今までとは違ったものにしたかった。汚れていて、散らかっていて、騒がしいんだけど、それでいてキャッチーで皆と一緒にシンガロングできて楽しめるものにしたかったんだよ。同時に新しいジャンルの音楽を始めたかったのさ。言わば、史上初の“GROSS POP”ってジャンルの音楽だね。今回のアルバムは、率直に表現しているものがたくさん入っているんだ。Bertはとても自分をさらけだしてくれたと思う。自分の人生をこれでもかってくらいにね。彼が人としてどうなのかが『Artwork』を聴けば分かってもらえると思う。音楽的には今までの作品よりも良いものにしたかったんだ。聴いてもらえれば分かると思うよ。

-Bertは「バンドには変化が必要だった」とコメントしていますが、変化を求めた理由は?

全てが間違った方向に進み始めようとしていて、全てに飽きてきたことに気付いたんだ。いろんなフェスティバルのツアーに参加するだけで、自分達自身のライブショーを演ることができていないような感じだったんだよ。だから自分達が変わる必要があるって思ったんだ。たった今作っている音楽でさえも陳腐で退屈で偽物のように思える。今回のアルバム『Artwork』は、そういうものに対する葛藤なんだよ。だから大変だった。俺達は、そんな迷いを取り払おうとしているんだ。

-デビュー当時から比べて、シーン全体の移り変わりやあなた方を取り巻く環境も変わってきたと思いますが、その辺はアルバムに影響しましたか?

人々を取り巻く環境全てが、俺達が成長して変わっていくことに影響を与えているとは思う。俺達がバンドを始めた頃と比べるととても変わったけれど、変わっていないところもけっこうあるんだよ。その人が「本当は」どんな人なのか、信頼できるような人なのか、それを理解することが大切だと思うんだ。俺達は、かっこ良くなるためにとか、女の子たちにモテたいからだとか、金持ちになるためにバンドを始めたわけじゃない。(面白いバンドは金持ちにはなれないよ)俺達はただ一緒に音楽を作ってパフォーマンスするのが好きだからバンドを始めたんだ。それは今でも全く変わらないよ。俺は今とは違う生き方はできないだろうしね。

-ソングライティングのプロセスは変わりましたか?

ドラマーのDanが加わったことで全てのプロセスがより自然でスムーズに進むようになったように思うよ。彼はバンドに本当に多くのものをもたらしてくれたね。

-アルバムのテーマは「結束」だそうですが、『Artwork』というタイトルとどうリンクしているのでしょうか?

アルバム全体のテーマが「結束」ってわけじゃないんだけど、バンドとしては今までよりも結束力が高まったように思う。ライブパフォーマンスを観てもらったり、曲を聴いてもらえればそれが分かると思うよ。俺にとってのアルバムのテーマは「自己破壊という芸術」かな。