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INTERVIEW

THE DATSUNS

2008.09.25UPDATE

THE DATSUNS

Member:Christian Livingstone

Interviewer:KAORU

-はじめまして!激ロックといいます。今日はインタビューよろしくお願いします!まずはアルバム完成おめでとうございます。

-アルバムタイトル「Head Stants」の意味について詳しく聞かせてください。

「Head Stunts」は「The Datsuns」のアナグラムなんだよ。アナグラムっていうのは、言葉の中の文字を重複しないように並べ替えて新しい言葉を作ることで。去年ドイツにいたとき、フィルが暇をもてあまして「The Datsuns」のアナグラムをいくつも作ってたんだ。

-今回のアルバムを制作するにあたって、具体的なテーマはありましたか?

いや、自分達が楽しんで聴けるアルバムを作りたかっただけだよ!

-アルバムを聴かせていただきました。とてもTHE DATSUNSらしい、ストレートでタイムレスなロックンロールアルバムですね!そして楽器の重ね方やアレンジにはとても工夫があり、緻密であるのに粗削りなロックンロールのノリが失われていないという、あなた達のプレイヤーとしての成長が随所に表れたスマートな作品だと思いました。
それにギターソロが素晴らしいと思いました!現在のロックンロールバンドの殆どがギターソロというものを"ダサい"と言って嫌う傾向にありますが、THE DATSUNSのギターソロはめちゃくちゃセンスが良く、ダサさなど微塵も感じず、とても現代的で超クールです!70年代のハードロック、ロックンロールバンドからの影響を受けてきたあなた達からすると、"かっこいいギターソロ"というのは美学のようなものなのでしょうか?

うん、俺はかっこいいギターソロが大好きなんだ! エキサイティングだと思うし、うまくできていれば、いいギターソロがあることで曲がもっとスリリングなものになるからね。俺の好きなバンドのほとんども、60年代や70年代のバンドばかりだけど、ギターソロがある曲がいくつもあるし。もしもレッド・ツェッペリンの"胸いっぱいの愛を"にギターソロがなかったら、って考えてみてよ。そしたらあんなにいい曲にはならないって!

-そしてTHE DATSUNSでのギターソロにおいて、こだわっていることはなんですか?

何にも考えずにやってる。音楽に没頭しちゃうんだ!

-曲作りにおいて苦労した点や、レコーディング時に特に大変だったという曲はありますか?

メンバー全員、音楽の趣味がばらばらだから、曲作りのときに意見がぶつかり合うことが時々あるんだ。俺達全員が気に入る曲を作るのには苦労するよ。今回ちょっと大変だったのは"Ready Set Go" で、アルバムに入ってるのは3度目にレコーディングしたヴァージョンなんだ。みんな気に入ってた曲なんだけど、はじめの2つのヴァージョンには満足できなかったんだよね。今作の日本盤には、"Ready Set Go" の別ヴァージョンがボーナス・トラックとして収録されるはずだよ。

-「Ready,Set,Go!」はTHE ZOMBIESとTHE KINKSがハードロックになって帰ってきたようで私は大好きなのですが、この曲の歌詞と、曲が完成するまでのプロセスについて詳しく教えてください。

"Ready Set Go" は、かっこいい60年代のポップ・ソングを俺達なりにやってみようとしてできた曲なんだ。もともとは、ドルフと俺が前作「スモーク・アンド・ミラーズ」のために書いた曲だった。前作に入れようと思ってレコーディングしたんだけど、できあがりに満足できなかったんだよね。この曲のオリジナル・ヴァージョンは、もっとサーフ・ギターっぽいサウンドなんだ。で、セカンド・ヴァージョンではもっとメロウになって、そしてサード・ヴァージョンでやっとしっくりくるものができたんだよ!

-ご自身で、このアルバムの中で一番お気に入りの曲はなんですか?

今のお気に入りは"Somebody Better"だね。すごく自発的にレコーディングできた曲で、フレッシュで新しいサウンドだと思うから。俺はサイケデリックなサウンドが好きなんだよね。この曲はワンテイクでできたんだよ!

-ドラマーのマットが脱退し、新たにベンが加入しましたすが、このメンバー交代の経緯について教えてください。

マットは火星を周回する宇宙船に住むことになったから、新しいドラマーが必要になったんだ。ベンは、俺が何年も前にニュージーランドでやってた最初のバンドでのドラマーだった。俺達と同じ小さな街の出身で、長い間ずっと友達だったんだよ。ベンはすごく腕のいいドラマーなんだ。

-V2がメジャーに買収されて、レーベルも代わりましたが、THE DATSUNSならばメジャーのフィールドで十二分に渡り歩いていけるだけのポテンシャルがあると思うのですが、そこで敢えてインディーでいることにこだわった理由はなんでしょうか?

俺達の音楽とアティテュードに理解を示してくれたのがCooking Vinylだったんだ。自分達の音楽を思い切り、制約なく自由に表現したいからね。