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INTERVIEW

PANIC AT THE DISCO

2008.08.18UPDATE

PANIC AT THE DISCO

メンバー:Ryan Ross(G,Vo,Key)  Spencer Smith(Dr)

インタビュアー:MAY-E

-POWERSPACEにインタビューした際「PANIC AT THE DISCOのPretty.Odd.はダンス・エモ・シーンの大きなターニングポイントになったと思う」とコメントしてくれました。私も同感です。実際のところ、「Pretty.Odd.」でシーンに変えたいという意思はありましたか?

Ryan:そうだね。色々なものを変えていきたいという気持ちは確かにあった。ファースト・アルバム当時は、キーボードを取り入れたダンスっぽいサウンドをやっているバンドはまだそんなにいなかっただろ?当時はTHE KILLERSとか聴きながら、それにインスパイアされて曲を作っていたこともあったんだけど、当時の僕らがやりたかったことはファースト・アルバムで全てやりつくしたと今は思っている。これから先は何をしようかって考えた時に、新たなるサウンドを目指して作り上げたものが「Pretty.Odd.」なのさ。だけど僕らが変わらずに持っている信条は、常に良い曲を書き続ける、ということ。それによって他のバンドが影響を受けるのはとても光栄な話だし、古いものを打ち壊すことが出来たらそれはとても嬉しいことだね。

-では、「Pretty.Odd.」のこの先のヴィジョンはいかがでしょう?今後はシーンをどう動かしていきたいですか?

Ryan:うん、これからもそこに無かった新しいものを生み出していきたいと思ってるよ。どんな音楽をやりたいかってことになると、まず普段どんな音楽を良いと思って聴いているのかによると思う。というのも、僕らの場合、好きな音楽をまず真似してみるのさ。真似してみて、なぜ僕がこの音楽が好きなのかを自分自身で分析するんだ。そして、そこから僕が何を生み出せるのかを考える。これが、僕らが楽曲を作っていくうちの一つの流れなんだけど、その中に僕ら自身の趣味を盛り込んでいきたいと思っているよ。なぜかと言えば、最近の音楽で心が動かされるものがないんだよね。その反面、The Beach BoysやThe BeatlesやThe Kinksなどのアーティストやそれらの作品は、素晴らしい地位を確立している。僕らは、本当の意味でのロックンロールのスピリットを大切にして、本物のバンドを目指して音楽をやっていきたい。最近はロックでも90%がエレクトロで作られているんじゃないかって思うくらいにエレクトロニカが進んでいるけど、僕らはそれらとは違った、僕らのロックンロールを求めて進んでいきたいと思っているよ。

-なるほど。では現代の音楽シーンにやり辛さを感じることってありますか?例えば今が90年代、80年代の方がもっと自由にやれたのに、とか思います?このシーンにいるアーティストにとって、今はとても窮屈な時代だと感じるのですが。

Spencer:そうだなぁ、よく分からないけど、多分80年代や90年代であったとしても今と変わらず難しい時代だったんじゃないかなぁと思うよ。アメリカはポップやヒップホップというような大きなジャンルで語るところがあるんだ。僕らの書きたい曲や好きな音楽だけをやっていくのはきっと難しいだろうね。その時代なりに難しいことがきっとあると思うんだ。どの時代だったら今より楽なのかを語るのはとても難しいことだね。

Ryan:たとえば、60年代や70年代だったらきっと今よりもっと難しかったって思うんだ。なぜなら、その時代に活躍していたアーティストのソングライティングの才能やパフォーマンスも、今よりももっと高いスタンダードが求められていたと思うから。その時代に僕らが飛び込んだとしたら、そんな厳しい状況の中で競争していかなくてはなないからね。
今の時代で音楽をやっていて確かに難しさを感じることはあるけれど、たとえば日本や他の国に行ってショウを行ったときに、僕らが情熱を持って書いた曲を情熱を持って聴いてくれるファンがいるという状況は本当に素晴らしいことだと感じているよ。

Spencer:うん。例えばウェブのデザインが良いとか、Tシャツのデザインがかっこいいとかそんなことじゃなくて、僕らがスピリットを持って活動をしていくことによって、それらのバンドに違う方向性を提示したり、やる気を持ってもらいたいと思っている。何かを変えていくこと・・・それは僕らのゴールでもあるんだ。

Ryan:昔はロックンロールっていうものを、バンドもファンももっとシリアスに考えていたはずなんだ。だけど今の時代は人々の気持ちが変わってきてしまっている。僕は昔のようなスピリットが現代にもまだ残っていることを信じたい。サマーソニックにヘッドライナーで出演しているバンドは、今でもそういうスピリットを持った本物のバンドだから、そこに希望はあるような気がするよ。