INTERVIEW
KILLSWITCH ENGAGE
2008.07.07UPDATE
Member:Mike D’Antonio(Ba.) / Justin Foley(Dr.)
Interviewer:ムラオカ
-アルバム「As Daylight Dies」を2006年末にリリースしてからだいぶ経ちましたが、今振り返ってこのアルバムをあなたがた自身はどう評価しますか?こうすれば良かったという点はありますか?
Mike D’Antonio(以下M):「As Daylight Dies」を作ったときは、時代をすごく捉えていて最高の作品だとみんな思っていたよ。まぁでも今改めて聴くとあそこはもっとこうすれば良かったなと思う部分がたくさんあるけどね。まぁそれはしょうがないよ(笑)
Justin Foley(以下J):そうだね。ツアーでずっとこのアルバムの曲を演奏していて俺ももっとこうした方が良くなったなと思いながらプレイしていた部分もあったよ。今度作るアルバムに関しては一年くらい時間を掛けてじっくりと創り込みたいね。現実的に一年掛けるのは難しいけどね。でも本来はそれくらいしたいと思っているよ。
-初期のサウンドはハードコア色が強いサウンドでしたが、「As Daylight Dies」ではハードコア色はだいぶ薄れ、その代わりにハワードのクリーンボーカルを中心に聴かせる曲が増えましたね?
M:それはやはり新ボーカルとしてハワードが加入したことが一番大きいね。ハワードのボーカルは本当に幅が広くて様々な色を出せるんだ。それにスタジオで録音した曲を100%に近い形でライブで表現できることも判っていたから、それならよりハワードのボーカルが生きる曲を作ろうってなったんだ。
J:「Alive Or Just Breathing」の頃から今現在の曲のスタイルへの種はあったんだよ。それがハワードが加入したことによって一気に花を咲かせたって感じかな。
-あなたがたは作品をリリースするごとに少しずつオーソドックスなメタルサウンドに近づいていっていると感じていますが、それはあなた方の趣向の変化から来るものなのでしょうか?
M:趣向の変化というよりは自分たちが始めに影響を受けた音楽(オーソドックスなメタル)が表れてくるというのはごく自然なことなんだと思うんだ。だから意識してそうしている訳じゃないんだ。ただ常に自分たちが影響を受けた音楽を超えられるように努力は欠かしてないよ。常に挑戦をしているんだ。
-少し前までたくさんのメタルコアバンドがデビューをしたりアルバムをリリースしていましたが、最近はあまり目にしなくなってきました。メタルコアシーンが盛り上がるきっかけとなったあなたがたから見てこの現在のシーンの状況をどう思いますか?
J:確かに一つのシーンというのは様々な波があって、浮き沈みがあるものだと思うんだ。今現在のメタルコアシーンがどういった状況にあるか詳しくは判らないけど、その1つのシーンを巧く表現できるバンドは必ず売れると思うし、シーンが衰退していっても生き残ることができると思うね。
-メタルコアに変わってスクリーモバンドがシーンに溢れ返っていますがあなたがたはスクリーモバンドを聴いたりしますか?また気になるスクリーモバンドはいますか?
M&J:うーん・・・(二人ともかなり困った表情)
M:AS I LAY DYINGが大好きなんだけど彼らはスクリーモバンドなのかな?
-そうですね。少なくとも日本ではメタルコアバンドの括りに入っていますよ。
M:そうなんだ。なんだかジャンル分けって本当に難しいよね(笑)
J:UNDEROATHは?メタルコア?それともスクリーモ?
-UNDEROATHはスクリーモですね。
J:じゃあUNDEROATH!彼らは良く聴くし好きだよ!
-判りました(笑)有難う御座います。では次の質問に移りますね。あなたがたのアルバムはプロデューサーとしても名高いメンバーのアダム自身が行っていますが、バンドの外の意見を取り入れるため外部のプロデューサーに依頼しようと思ったことはありませんか?
M:実は外部のプロデューサーに仕事を依頼しようと思ったこともあったんだ。でもアダムは優秀なプロデューサーだし、すごく良いビジョンをもった人間なんだ。だからずっと彼にプロデューサーをやってもらっている訳だけど、彼を起用する一番のメリットは気心しれた仲間だっていうことなんだ。彼に自分が思っていることを伝えるのに何の苦痛も障害もないし、メンバー全員の考えていることを判ってくれるんだ。だから作業がとてもスムーズで、まるで自宅のソファーでくつろぎながら仕事をしているみたいな気分になれるんだ(笑)だからうまく行っているものをリセットして再構築する必要はないんじゃないか?というのがメンバー全員の意見なんだ。