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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

ENVY ON THE COAST

2008.01.06UPDATE

ENVY ON THE COAST

Member:Ryan Hunte(Vo.&Gt.)

Interviewer:MAY-E

-はじめまして。激ロック(https://gekirock.com/)です。

こちらこそ初めまして。

-まずはファーストアルバムでの日本デビューおめでとうございます!日本での活動はバンド結成時から視野に入れていましたか?

なんだかとっても不思議な感じだね。こうやって日本のインタビューに答えることとか、海外でアルバムをリリースするなんて思っても見なかったからさ。

-アメリカではファーストアルバムは8月に、それ以前にEPもリリースしていますが、本国での反応はいかがでしょうか?

EPはリリースされるよりも大分前に作っていたものなんだ。EPはツアーに出て、ファン・ベースを作るためのものだったから。EPは、僕たちは多くの人の注目してもらえるきっかけになったけど、僕たちがどれだけできるのかってことを見せれたのはアルバムだと思う。反響もすごく良いしね。

-あなたたちの楽曲を聴いていると、ファーストアルバムでありながら優れたソングライティングだと関心させられます。曲を作っているのは主にどのメンバーですか?

曲のほとんどは僕が書いているよ。でも、"Lapse"の歌詞と"Vultures"の歌詞の一部を書いたのはライアン (・バーン(Vo, G)) なんだ。EPを作った時は、俺かサル (・ボッシオ (G,Vo,Key)) が曲のアイデアを持ってリハーサルするってのが俺たちのやり方だったんだ。それまでは、そういうやり方でうまくいってたからね。
でも、アルバムを作る時は、そのやり方を変えないとけなくて大変だったよ。何で今までのやり方じゃうまくいかなかったかって言うと、僕とサルの作るコードとかメロディの影響が強すぎて、皆でそれを違った音楽にすることが難しくなってきたからなんだよね。
結局、僕が最初に曲のアイデアやコンセプトを持って来て、メンバー全員でアレンジしていくっていうやり方で、アルバムはEPと似た感じに仕上がったんだけど、前よりはメンバー全員の持っているものを引き出して曲を作れるようになってきていると思うよ。今では色んな曲のアイデアを、Eメールで常に送り合っているんだ。すごくいい感じで進んでるよ。

-私はあなたたちの音楽を「変則性の中に、GLASSJAWの攻撃性とCHIODOSのドラマ性を兼ね備えたバンド」と表現することがあるのですが、あなたたち自身、自分達の楽曲をどう表現しますか?

ありがとう。僕たちの曲が変則的だなんて言われたのは初めてだけど、それは凄い褒め言葉だね。 僕たちはワザと"他とは違う"音を作ろうとして自分たちのやり方を変えたりはしないんだ。バンドメンバー5人それぞれ持っているものが、僕らの独特なものを作り上げているんだと思うよ。
僕らの誰もが"パンク・ロック"や"ハードコア"キッズじゃなかったんだ。僕らはいつももの凄く色んなことに興味があったから、そのおかげで僕らを他とは違った音楽を作れるようになったんだと思う。結局のところ、僕らの音楽を表現できるのは"素直"って言葉だけだね。

-1曲の中でのリズムの変化など展開の多い曲ばかりですが、リズム隊は特にライブ中は集中力が必要になるのではないでしょうか?ライブ中に一番気をつけていることを教えてください。

ジェレミー(ヴェラルディ(B))とダン(・グルスザク(Dr))は信じられないくらい素晴らしいミュージシャンなんだ。彼らと一緒にプレイできて凄く嬉しいよ。ステージではそんなにも集中しなくても大丈夫だよ。
曲を作っている時に、ライブの時にやりがいあるだろうなと思うことをいっぱい取り入れるんだけど、でもそれがミュージシャンとして成長できる方法だと思うんだよね。ツアーの前には何度もリハーサルをするし、ライブの時に気をつけているのは、ポジティブな気持ちでステージに立って音楽と一体となることで、開場の雰囲気を作るってことだけなんだ。

-アルバムの中では「Mirrors」の、ピアノが印象的なイントロからサビで激しさを増し一気に高揚していく感じが特にお気に入りです。アルバムを代表してこの曲の背景を教えてください。

音楽的には、この曲は僕のラップトップのガレージバンドで作ったデモから始まっているんだ。その頃、僕らはHit The Lightsとツアーしていて、車の中で寝るためによく駐車場で車をとめてたんだけど、ある時ラップトップを持って車から出た時に、その曲のピアノの部分になるメロディが頭に浮かんだんだ。
最初はギターの音だったんだけど、その後にビートとメロディをのせていったんだ。曲を書き始めてすぐにそれを皆に聞かせて、長い時間をかけてどの楽器がこの最初の部分に最も合うのかってことを話し合った。
最終的にサルがピアノ部分を念入りに仕上げていって、ブライアンがビートの部分を最初とは全く違ったものに仕上げたんだ。そのころからダンとブライアンはサンプル・ビートを作る為に一緒に音作りを始めたんだけど、この曲の中で、多分そこが僕の一番好きなパートだね。2人には、これからもっとそういう風に曲を作っていってもらいたいね。