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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

THE ATARIS

2006.09.06UPDATE

THE ATARIS

Member:John Collura(guitar,piano)

Interviewer:ムラオカ

-はじめまして。フリーペーパー「激ロック」と申します。
インタビューよろしくお願いします。

こちらこそよろしくね!!

-前作から4年近く経ってのニューアルバム「Welcome To The Night」のリリースとなりますが今の気持ちを教えてください。

ソー・ロング・アストリアを作る時は、できるだけ最も直球型のロック作品を作ろうとしてたんだよね。新作では、自分たちのサウンドやフィーリングをより広げて、単なるギター・バンドに限定されないように試みてそれがうまくいったと実感しているよ。

- これまでは比較的コンスタントにアルバムをリリースしてきましたが、ニューアルバム「Welcome To The Night」の完成まで4年近くを要したのは大幅なメンバーチェンジの影響が大きかったのでしょうか?

いや、メンバーチェンジと新作の完成までにこれだけ時間がかかったこととは実際には殆んど関係ないんだ。まず最初に、僕らには休息が必要だった・・・俺たちはソー・ロング・アストリアのツアーでほぼ14ヶ月ぶっ通しでツアーをしてたんだ。ウェルカム・ザ・ナイトをレコーディングしている間に、俺たちの前のレーベルであるソニーとBMGが合併したんだ。この合併のせいでソニー側の人間が会社を去ることになったんだ。残念なことに去っていった人の多くがソー・ロング・アストリアの成功に関係した人だった。レーベルから許諾を受けるのには非常に時間がかかるものだったし、レーベルから抜けるという作業は非常に時間がかかるものだったんだよ。

-新メンバーにはベーシストのショーンとドラマーのシェインだけでなく、新たに二人目のギタリストとしてポール、そしてチェロにアンガス、キーボードにボブの3人を加入させましたね。
YELLOWCARDはメンバーにバイオリンがいますが、チェロがメンバーにいるバンドというのはあまり聞いたことがありません。 なぜメンバーにこの3人を加入させようと考えたのでしょうか?

Cursive, The Album Leaf, Murder By Death, Bright EyesやSigur Rosといったバンドはみんなチェロや他の弦楽器を曲に取り入れたり、ライヴでも参加させていた。さっきも言ったけど、俺たちは本当に単なるギター・バンドにはなりたくなかったんだ。これらの楽器をコンピューターやキーボードを使って代用するのは簡単なことだけど、こういう方法で作曲、レコーディングをしたほうが効果的なんだ。俺たちはできるだけ多くの曲において、曲のテクスチャーや音の層の細部にまでこだわりたかったんだ。

-「7人と言うと1つのバンドのメンバー数としてはかなり多いと思いますが、メンバー間の意志の疎通はうまくいっていますか?また現7人体制になってからライブは行いましたか?

一番7人編成のバンドで一番大変だったことは同じ部屋に一度に入ることだったかな(笑)。コミュニケーションの疎通に関して言えば、これだけ多くの才能の有るメンバーの力を一曲一曲全てに加えられることは素晴らしかった。去年小規模のUKツアーをこの編成でやったんだけど、とにかく美しいサウンドスケープって感じだったよ。

-それぞれのメンバーの楽器のパートを見ますとパーカッションが4人います(他のパートも兼任していますが)。パーカッションを多用している曲を教えてください。

7人でレコーディングをした際、4人がパーカッション入りの曲を演奏した。 殆んどの曲にはパーカッションが入ってるよ。"from the last,last call"はシェイカーで始まるし、"the Cheyenne Line"は、スネアが鳴る度にタンバリンが鳴るし、Cardiff by The Seaはタンバリンとそりの鈴をつかってる。殆んど全ての曲になんらかのパーカッションが入ってるよ。それぞれの演奏者をクレジットしたんだ。

-1作目から4作目までは作を重ねるごとに少しずつサウンドが進化してきたように思うのですが、今作で一気に雰囲気が変わりましたね? 前作でのミリオンセラーという実績があったにもかかわらずチャレンジをすることに不安はありませんでしたか?

俺たちにとってはこの変化はそんなに急激なものではないんだ。もしそうだとしたら、それは長い時間が経っいるからということだろうね・・。 このアルバムを作るにあたって恐れるものはなかったよ。それよりは”典型的な”アルバムをつくってしまったほうが最悪だったろうね。 それは俺たちにとっても、そしてリスナーにとっても不誠実なことだからね。 ソングライターとして、俺たちは自分に挑戦して、オーディエンスにも挑戦しなければならないと思うから。

-今作は典型的な「PUNK ROCK」とは決定的に異なるアルバムであると感じます。 あなた方はこのアルバムをPUNKアルバムだと思いますか?また自分たちのことをPUNKバンドだと考えていますか?

パンク・ロックとはそもそも何か?俺がパンク・ロックと思う音楽は、恐れを知らず、同じようなアルバムを作らないバンドだね。 自分たちのジャンル以外のところから影響を受ける・・・クラッシュやFUGAZIは彼らのアート・フォームのイノベイターじゃないかな? 彼らはいつも枠の外で何かを想像している気がするよ。思うに、”パンクロック”というものを一定のサウンドに結びつける人が多すぎるよ。だとすると、このアルバムは”パンクロック”ではないね。俺たちが”パンクロック”バンドかどうかということはあまり重要じゃないと思うよ。 俺たちは特定のジャンルを聞くリスナーの為に曲を書かないから。俺たちの音楽は、それを聴きたい人全ての為のものだから。