INTERVIEW
THE ATARIS
2006.09.06UPDATE
Member：John Collura(guitar,piano)
Interviewer：ムラオカ
－このアルバムがPUNKキッズに受け入れられるかは分かりません。しかしこのアルバムは聴けば聴くほど味が出て来て新しい発見があります。７人のメンバーのアンサンブルが素晴らしく、耳に飛び込んでくるすべての音が聴き手の感動を誘ってきます。パンクキッズに限定することなくすべてのロックファン、ミュージックリスナーに訴えかけるアルバムなのではないかと思います。あなたがたはそういった意見をどう感じますか？
ありがとう！！そう、このアルバムは何度もよく聴いて、よく吸収してほしい。
俺たちは本当に誠実で素晴らしいアルバムを作りたかったんだ、単なるキャッチーな曲が数曲入っただけのアルバムじゃなくてね。
－ボーカルのクリストファーの歌唱法が前作までと比べると目に見えて変化しており、最聴いたときはやや違和感を感じたのですが、聴き込んでいくと新しいATARISサウンドにマッチしていると感じるようになりました。クリストファーは今作で意識的に歌い方を変えたのでしょうか？
そうだよ、彼はそれぞれの曲にフィットするように歌っているよね！
彼は自分の声域を一方向ではなく、広げなければならない時期にきたんじゃないのかな？
－トラックの終わりと次のトラックの始まりが不協和音や効果音で繋がっているところがアルバムの半分以上を占めていますが、これはアルバムのストーリー性をあらわしたかったのでしょうか？
そうだね。あの効果音は曲と曲の繋がりを感じてもらうように入れてみたんだ・・
それに、俺たちこういう音を出すの好きなんだ(笑)！
－プロデューサーのニックはパンク畑ではあまり名前を聞かないように思えます。
資料によるとNick Cave、Talking Heads、Silverchairなどをプロデュースしているとのことですが彼はアタリスに何をもたらせてくれましたか？
俺はニック・ロネイは過小評価されたプロデューサーだと思うけど、彼自身も実験的なアーティストと仕事をするのが好きなんだね。彼はその他Gang of Four, INXS, Midnight Oil, PIL and Nick Caveといった素晴らしいアーティストとも仕事をしたね。彼のレコーディングの知識とエンジニアとしてのスキルは物凄いよ。彼は俺たちが到達しようとしていた音をちゃんと掴む事が出来ていたと思う。
－最近では硬質で刺激の強いサウンドにプロデュース、ミキシングされたアルバムが多いと思いますが、このアルバムは音の作りが柔らかで奥行きのあるサウンドが非常に魅力的ですね。このあたりはプロデューサーのNICKの手腕によるところが大きいのでしょうか？
ニックはこちらの望んでいる、ある一定のギターのトーンやドラムのトーンを表現する為の手助けをしてくれたり、アレンジの手助けをしてくれたりして、それはそれは本当に素晴らしかった。
－あなたがたがこのアルバムを聴くリスナーに｢ぜひこの点を聴いて欲しい！｣というようなこだわりのポイントがありましたら教えてください。
ライヴレコーディングをして、２インチのアナログテープに録ったということは、知っておいて欲しいポイントだね。7人全員がスタジオに入ってライヴ録音をして、そこに最低限のオーヴァーダブをしクリスがヴォーカルを入れた。このプロセスで、このバンドがこれまでにつかめなかったヴァイヴやフィーリングを掴めたと思うよ。
－初代アタリスのベーシストでありシュガーカルトの現ギタリストのマルコが｢アタリスはレコードを作るたびに彼らが単なるフォロワーではなく、リーダーなのだということを証明していくのだよ｣というコメントを寄せていますが、マルコとは今でも付き合いがあるのですか？
うん、まだ仲良くしてるよ。彼は素晴らしい人だし、才能のあるミュージシャンだ。
－期せずしてあなたたちと同じようにSUGARCULTもPUNK、POP PUNKというフォーマットにこだわらない素晴らしいアルバムを作りましたが彼らのニューアルバムは聴きましたか？もし聴いていましたら感想も教えてください。
うん、聴いたよ！シュガーカルトの新作は本当にいいよね。彼らが今までと違う作品を作ったことは素晴らしいと思うし、凄いロックしてるよ！シュガーカルトがしてきたことをできるバンドはそうそういないね。
－このアルバムをきっかけにアタリスを知ったリスナーにオススメできるアルバムを教えてください。
.Mono--You Are there
Mogwai--Mr. Beast
Sonic Youth--Rather Ripped
Built to Spill--You in Reverse
この4枚はバッチリオススメできるよ！
