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FEATURE

IRONBUNNY

2019.08.27UPDATE

2019年09月号掲載

女性ヴォーカル3人+サイボーグ・ギタリスト!? 異色のロック・ユニットが未来を征服すべく現代に放つデビュー作!!

メンバー:Kotono Hina Minami Ediee Ironbunny
インタビュアー:宮﨑 大樹

続く「Lightning Speed」は"電光石火"の意。

"この曲はいわゆる王道のマイナー・アッパー・ハード・ロック・チューンだ。でもあまりマイナーになりすぎないようにメロディのラインには注意して組み立ててある。サビの頭のメロディを書き上げたとき、自然と「電光石火」という四字熟語が浮かんだんだ。歌詞はそのワードから広げて書き上げた。どんなに逆境でも、手をついた犬のようになるな! って意味合いでね"(Ediee)

"Dougのギター・ソロからEdieeのギター・ソロ、3人のハモりって繋がっていくところがあるんですけど、熱い気持ちのこもったバトンを引き継いでいっている感じがしています。その流れに注目して聴いてもらいたいです"(Kotono)

"私たちの武器であるハーモニーがすごくきれいな曲で、特にお気に入りです。聴いたときに感動を与えられるんじゃないかなと思うので、ライヴで披露するのが楽しみな曲ですね"(Minami)

3曲目は「E.I.B.」。ピンと来た人もいるかもしれないが、Ediee Ironbunnyの頭文字から付けられたタイトルだ。

"これは2曲目の「Lightning Speed」と対になるようなアッパー・メジャーな王道ハード・ロックだね。コードは変わっていくけど、メイン・リフはずっとステイしてる感じもいわゆる王道の作りだ。歌詞の意味は、これは未来にいたときの自分のことを客観的に見て歌ってみた。本当は「月と兎」ってタイトルにしようと思ってたんだけど、ヴォーカルの3人に聞いてみたら、「E.I.B.」はどうだろう? って。彼女たちが一生懸命考えてくれたタイトルだ。有無を言わさずそれに決めたね"(Ediee)

"個人的にはライヴの最後に聴きたくなる曲だなって思っていて。雰囲気とか明るい感じとか。あと、この曲はEdieeのことを歌っているので歌詞にも注目していただきたいです"(Minami)

"私はこの曲が特にお気に入りなんです。ライヴで一番盛り上がりそうだなと思っています。「wow...」っていうところの爽快感をお客さんにも楽しんでもらえるのかなって。クールな曲が多い中での楽しい感じの曲なので、IRONBUNNYだけに出せる色を広げているような曲だと思いますね"(Hina)

続く「Steel 6 -the strong gage-」も歌詞が注目ポイントとのことで、IRONBUNNYの今後の展開も匂わせているという。

"Edieeの仲間が歌詞に登場しているんですよね。この曲を聴くとEdieeやIRONBUNNYのストーリーが見えてくると思います"(Hina)

"いわゆるライヴノリを意識したミドル・アッパー・チューンだね。特に「裏」にアクセントを置いてるので、ライヴでジャンプとかしやすいんじゃないかな? 俺が未来にいたときに、合わせて6人の同じようなサイボーグ・ギタリストの仲間がいたんだ。この歌の歌詞はその6人のチームのことを歌ってる。もしかしたらこの先仲間の誰かがこの時代にやってくるかもしれないけどね。「Steel6」っていわゆるギターの弦の数にかかってるんだけど、この曲のレコーディングはバッチリと俺の7弦ギターで弾いてやったぜ(笑)"(Ediee)

......なんとなくEdieeのお茶目な一面も垣間見えた気がする(笑)。

"私の特にお気に入りの曲はこの「Steel 6 -the strong gage-」なんです。この曲の振付は私が考えたんですけど、お客さんと一緒に踊って盛り上がってもらえるように作りました。ライヴで楽しみたいなって思う曲ですね。振付は6人の仲間とか、歌詞のイメージに沿って作っています"(Kotono)

続く「Struggle Lover」は本作の中でもスピーディ且つテクニカルな1曲だ。

"ツーバス仕様、BPM240オーバーのとにかく速い曲だ。ライヴでノるにはちょっと速すぎるので、半分のリズムでノるくらいがちょうどいいかな。この曲のソロは今作のアルバムの中で最もテクニカルに組み上げているのでぜひそこに注目してほしい。「struggle」ってのは俺の好きな言葉のひとつで、努力するとか孤軍奮闘するって意味。Loverが付くのは、それを愛するものって意味の造語タイトルだ。決して「頑張る恋人」って意味じゃないので......"(Ediee)

"私のお父さんがハード・ロックとかヘヴィ・メタルが大好きで、小さいころから車でよく流れていたんですよ。この曲はお父さんが聴いていた曲の雰囲気と似ていて、家でこのアルバムを聴いているとお父さんがめっちゃノっているんですよ(笑)。なので、お父さん世代には熱い曲なのかなって思います"(Kotono)

そして、ここから本作唯一のインスト曲「Twin Flavor」へと繋がっていく。

"未来と過去とか、デジタルとアナログとか、そういう反対の意味のものが混ざり合うようにエレキ・ギターとアコースティック・ギターが交わっています。特に、アコギがリズムを刻んでいるところにエレキのメロディが重なってくるのがすごくいいなと思っているので、そこを聴いていただきたいですね"(Minami)

"16分ノリを意識したインスト・チューン。かなりアッパーだけど今作の中で最もダンサブルに組み立てられてるんじゃないかな? いつかこの曲でKotonoに踊ってもらいたいっていう密かな願望があったりして......。アコギとエレキの定位を工夫して幾つも積み重ねて録音してある。不思議な音色に聴こえるところがあっても、メロディを奏でてるのはあくまでもギターだけっていうのがこの曲のミソかな?"(Ediee)

そして本作を締めくくるのは「Hate A Fate」。

"アメリカン・ハード・ロックの王道のようなミドル8ビートの曲だね。「幅」とか「デカさ」ってのを意識したんで、あまり速弾きにはこだわっていないのが特徴かな。アルバムのラストに似合うように、どこか叙情的に聴こえるようなフレーズにこだわって弾いてみたんで、そんなところを感じてくれたら嬉しいかな?"(Ediee)

"サビのハーモニーに厚みがあるところに注目してほしいです。2番のサビの後にはEdieeのギター・ソロがあるんですけど、任せとけ! みたいなEdieeの頼もしい感じが出ています"(Hina)

ここまでを読んでIRONBUNNYが気になった方は、まずはオフィシャルYouTubeなどでミュージック・ビデオをチェックしてもらいたい。彼女たちの世界観や音楽性が伝わってくるはずだ。さて、そんなIRONBUNNYは、"未来征服"という言葉も掲げているのだが、そんな壮大な目標に続いていく、近いヴィジョンについて最後に聞いてみた。

"まずはライヴをして、会場の人のテンションを最高のものにしていきたいです"(Hina)

"たくさんライヴを重ねて、いつか大きいステージに立ったときには新しい曲も増えていると思うんですけど、そういうときに改めて最初の曲を初心に戻って歌ってみたいです"(Minami)

"日本の方と海外の方ってノり方とか空気が違うのかなっていうのが気になっているので、海外のフェスに出てみたいですね"(Kotono)

"未来征服"に向けて走り出した3人の女性ヴォーカルとサイボーグ・ギタリストに、ぜひ注目してもらいたい。


▼リリース情報
IRONBUNNY
デビュー・ミニ・アルバム
『IRONBUNNY~鉄槌のオルタナティブ~』

AKCY-58072 / ¥2,200(税別)
2019.08.28 ON SALE!!
amazon TOWER RECORDS HMV
[P.H. METHODS]
1. 23 -twenty three-
2. Lightning Speed
3. E.I.B.
4. Steel 6 -the strong gage-
5. Struggle Lover
6. Twin Flavor
7. Hate A Fate
配信はこちら