DISC REVIEW
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2016年のファイナル・ツアーに行けなかったことを未だに後悔している身としては、どれほど待ち望んでいたことか! 今作は、MOTION CITY SOUNDTRACKの活動再開以来初のオリジナル・アルバムで、実に10年ぶりの新作だ。完璧なデビュー・アルバム『I Am The Movie』(2003年)を発表して以来、"これ以上はないんじゃないか"というファンの期待をいい意味で裏切り、更新し続けてきた彼等。切ない初期エモの様式美とMOTION CITY SOUNDTRACKらしさ全開のポップネスが調和した、噛めば噛む程味の出るタイプの先行シングル「She Is Afraid」をはじめ、全編にわたって色褪せないその"グッド・メロディ無限製造機"っぷりを遺憾なく発揮している。 山本 真由