MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

MOTION CITY SOUNDTRACK

2012.06.07UPDATE

2012年06月号掲載

MOTION CITY SOUNDTRACK

Member:Justin Pierre (Vo&Gt)

Interviewer:MAY-E

-5thアルバム『Go』のリリースおめでとうございます。アルバムを完成させた今のお気持ちを教えてください。

実は昨年のうちにアルバムは完成していたんだ。実費で制作をして、やはり自分たちでお金を出してリリースするつもりだったんだけど、色んなレーベルからアプローチされて、どうするか考えていたんだよ。誰かがリリースしてくれて、それに伴う業務をやってくれたら、僕たちはライヴにも専念できるし、その方がいいと思って、レーベルと契約することにしたんだ。昨年の3月から5月にかけてレコーディングを行ったんだけど、今ようやく発売を目前にして、待っている気持ちは最高にいいよ!

-今作から再び古巣EPITAPH RECORDSへ戻りましたが、コロンビアを離れることにしたのは何故でしょうか?前作『My Dinosaur Life』は高い評価を得ていた作品でしたし、Jesseは“自由にやらせてもらえて良かった”ともコメントしておりましたが。

僕らも前作を高く評価しているけど、メジャー・レーベルの数字とインディー・レーベルの数字の考え方ってまったく違うと思う。コロンビアにとっては、僕らの次のアルバムをリリースするよりは、出さない方が損がないと考えていたようだね。僕たちの立場からも、その決断には全く異議がなかった。僕たちもコロンビアを離れたいと思っていたから、本当にちょうど良かったと思うんだ。契約が終わった瞬間から次のアルバムの曲作りを始めて、前に進んでいたよ。自分たちでレコーディングをして、完成させた時にまた沢山のレーベルからアプローチがあった。EPITAPHと会って、話をした時にみんな興奮して、本当に気分が良かった。Brettは父親的な存在だったし、いろんな所で手助けしてくれていたので、また彼の所に戻るのが一番いいと思ったよ。何年も一緒にいたからお互いのことをよく知っていたし、最高の関係があったからね。

-過去2作では彼女との別離が歌詞に綴られていましたが、今作のリード・トラック「True Romance」の歌詞からは何か心境の変化があったようにも感じられたのですが、実際いかがでしょうか?素敵なひとは見つかりましたか?

面白いことに、ご指摘通り、僕が誰と一緒にいるかはアルバムを聴けば分かるんだ(笑)。今回のアルバムに登場している人は、今も一緒にいる人で、ネガティブではなくポジティブな関係だよ(笑)。この関係の始まりは、ちょっと悪いことをしたと言うか、僕があまりいい人間じゃなかったから、歌の中で詫びたりしているんだ(笑)。僕たちは大丈夫だよね? といった具合に確認している部分もあったりするけど、今はすごくいい感じに付き合っているよ。「True Romance」と「Son Of A Gun」とB-サイドにある「Alcohol Lies」はとてもパーソナルな楽曲で、彼女のことを歌っているんだ。

-また、今作の歌詞ならびに『Go』というタイトルには、どのようなメッセージが込められているのでしょうか。

いくつか意味があるんだけど、アルバム・タイトルのことを考えている時、IとかMeとかMyから離れたかったんだ。セルフ・タイトルも考えたけど、この時点でセルフ・タイトルはおかしいと思った。ファースト・アルバムがセルフ・タイトルなのは理解できるし、それはいいと思うけど、5作目でやることじゃない。あと、日本語を前から勉強していて、“五”っていいなと思っていたんだ。メンバーも五人だし、ファイヴって言うよりはかっこいいと思った。それに、Goって英語でもいろんな意味がある。日本とのコネクションを強く感じている僕たちだから最高にいいネーミングができたと思っているよ。Goは死から去ることでもあり、生きることを受け入れるという意味もあるんだ。二つの異なった意味があるのもカッコいいし、今作はポジティブなレコードなので、その部分も表していると思うよ。

-前回の来日時の取材で、Matthewは“「Disappear」(※『My Dinosaur Life』収録)のレコーディング時、ブースに入ったJustinはまるで気が狂った様子だった”なんて語ってくれていたのですが、今作のレコーディング時はいかがでしたか?

今回もクレイジーだったけど、今回はちょっと違うやり方をしたよ。10曲とかじゃなく、50曲くらい完成させながら進めていったんだ。もうこのやり方はやりたくないけど、その時は楽しかったよ。テーマが似ているのも、その場で歌詞を作ったものが多かったからなんだ。気が狂ったというよりは、気が狂いそうになる作業だったね。どの曲にもメッセージ性があるように作ったよ。

-より感情のこもった力強い歌を聞かせてくれていますね。ヴォーカル面で意識した点を教えてください。

そうだね、どの曲にも命があると思っているから、その命を大切に自然に歌ったよ。そう言ってくれてありがとう。

-前作のレコーディング時はTonyが骨折してしまったりと大変だったそうですが、今作の制作は順調に進みましたか?

順調だったよ。誰も腕を骨折したりしてないしね。