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INTERVIEW

MOTION CITY SOUNDTRACK

2010.04.28UPDATE

MOTION CITY SOUNDTRACK

Member:Joshua Cain(Gt) Jesse Johnson(Key) Matthew Taylor(Ba&Piano)

Interviewer:MAY-E

-4thアルバム『My Dinosaur Life』のリリースおめでとうございます。現在『My Dinosaur Life』に伴うツアーの真っ只中だと思うのですが、日本をはじめ世界中のファンからポジティヴなリアクションがたくさんあったと思います。今のお気持ちはいかがですか?

Matthew:ありがとう。

Jesse:新作については世界各国から良いリアクションをもらっているんだ。昨日のショーでも、皆シンガロングしてくれて嬉しかったよ。「A Lifeless Ordinary (Need A Little Help)」では、マイクをオーディエンスに向けて歌わせるパートがあるんだけれど、新曲なのに皆ちゃんと歌ってくれたしね。皆が一緒に歌ってくれるのって、とても幸せだよね。

Joshua:『My Dinosaur Life』は、とてもエネルギーの高いアルバムなんだ。そういう意味でもファンに受け入れられやすい作品になっているんだと思うよ。

-昨日の東京公演を拝見しました。とてもエネルギッシュなショーで、フロアではモッシュピットなんかも出来ていましたね。

Joshua:うん、世界の色んな国でモッシュは起きるんだけれど、日本が特殊だと思うのはファン同士がとてもフレンドリーな点だよ。まるでマイムマイムのように皆で手をつないでぐるぐる回ってみたり、誰かが倒れたりすればすぐに助けてくれるし。日本には温かい雰囲気があるよね。

Jesse:もちろんアメリカでもモッシュは起きるんだけど、あまりにもアグレッシヴになりすぎて、誰かが倒されてしまうこともある。目立ちたがり屋が多いからさ。それに比べて日本のファンは優しいよね。

-そうですね。『My Dinosaur Life』についてですが、MOTION CITY SOUNDTRACKらしさはそのままに過去3作と比べヴォーカル面もサウンド面もより力強さが増していると感じました。サウンドは、プレイヤーであるあなた方によるところが大きいと思うのですが、いかがでしょうか?

Jesse:うん、君の言う通りにJustinのヴォーカルにも変化があった。特別なヴォーカルトレーニングを行ったという訳ではないんだけれど、歌詞が表す感情をそのまま表現したら自然とああなったんだよ。シャウトが必要であればシャウトもする。そういう点で、パワフルになったと感じる人も多いみたいだね。

Joshua:レコーディングされた音源って、永久にそのサウンドで残るよね。だから、レコーディングでは僕達が今出したい音を全て盛り込みたかったんだ。今回はそれが実現できたと思うよ。

Matthew:「Disappear」は、少し暗めの色んな意味を持っている曲なんだけれど、そのレコーディングの時、ブースに入ったJustinはまるで気が狂った様子だったんだ。僕たちもびっくりするような状況の中で彼は歌っていたんだけれど、出来上がった曲を聞いた時はすごく良い仕上がりだなぁって思ったよ。

-歌詞などのメッセージ性でなくサウンドの面で、制作の前に掲げていたアルバムのテーマやヴィジョンはどのようなものだったのでしょうか?

Joshua:サウンドは、生のロック感を前面に押し出したかったんだ。僕らが聞いてきたロック・アルバムの真似をする訳じゃないんだけれど、よりロックらしさが伝わるようにね。キャッチーな曲だとか、チャートインすることを意識せずに曲を作った。結果的にはキャッチーな曲も多くなったけれど、それでもロックな仕上がりになっていると思うよ。

-最近、アメリカのインディーズ・シーンにはエレクトロを前面に押し出したエレクトロ・ポップ・バンドが溢れていますが、そういうシーンに対して何か思うことはありますか?

Joshua:エレクトロといっても色んなスタイルがあるけれど、そのジャンルを盛り上げて大きくしているバンドがいる反面で、流行りだけでやっているバンドも多いと思うんだよね。

Matthew:キーボードを取り入れるのは良いことだと思うんだけれど、僕らはエレクトロのダンス・ビートはあまり好きではないんだ。暗い曲の中にもキーボードを効果的に使用しているバンドは好きだよ。

Jesse:うん。ダンス的なものではなく、もっと効果的にエレクトロを盛り込んでくれるといいよね。

-なるほど。そのエレクトロの効果的な使い方というのがあなた方の曲「Pulp Fiction」に通じるのかなと思うのですが。

Matthew:そうだね。あの曲はキーボードとリズム・マシーンだけで作った曲だから、確かにエレクトロ・ロックっぽく仕上がったよ。

-過去3作と、曲作りやレコーディングのプロセスに変化はありましたか?

Joshua:うん、レコーディング方法がこれまでとは違っていたよ。まずはレコーディングそのものに対しての初歩的な心配をしていた初期の頃と比べて、小さな心配をしなくて良くなったこと。もう一つは、ドラムのTonyが骨折してしまって、Tonyがレコーディングに来ることが出来ない間、ドラムのパートをドラム・マシーンなんかのデジタル機器で代用していたことだね。

Jesse:いつもなら、メンバー5人がスタジオに籠ってレコーディングするところを、今回はお互いにレコーディングしたパートをメールで送り合って進められたんだ。Joshuaがギターパートを録ったらMattに送って、MattがプログラミングしたものをJustinに送って歌詞を乗せる。ドラム・パートは、Tonyの骨折が治ってから入れたんだよ。不可抗力ではあるけれど結果的にユニークなレコーディング方法にはなったよ。