DISC REVIEW
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力強いバンド・アンサンブルに合わせ、人間味溢れる歌詞をとびきりキャッチーなメロディで歌い上げるMCS節はそのままに、ポップネスがぎゅっと詰め込まれた前作『My Dinosaur Life』からテイストは少し変わり、バンド感を生かしつつ柔らかなサウンド・メイキングをしている5thアルバム『Go』。ストリングスを用いて壮大なスケールを生んでいる「Everyone Will Die」をはじめサウンドに更に深みが増しているなど、今作は円熟したバンドだからこそ鳴らすことのできる理想的なエモ・アルバムだと言えるだろう。"僕はばかでかい図体のダメ男"と言いながらも"僕は信じてる/だってキミに抱きしめられると/なにも気にしなくていいと思えるから"としめくくられるリード・トラック「True Romance」の歌詞がまた抜群にエモい!過去作では彼女との別離が綴られていたけれど......素敵なひとが見つかったんでしょうか? MAY-E