DISC REVIEW
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PANTERA等と共に90年代以降のモダンなヘヴィ・ロックを定義付けながらも、Robb Flynn(Vo/Gt)率いるMACHINE HEADは、いつだって大胆な変化を恐れず音楽的冒険を繰り返してきたバンドだ。通算11枚目となる本作『Unatøned』でもその精神は貫かれているが、彼等のディスコグラフィの中では珍しく3分台の楽曲が収録曲のほとんどを占め、フック満載のアンセミックなナンバーがずらりと並ぶ全12曲は、メロディアスなアプローチと獰猛なヘヴィ・グルーヴを両立させた、会心の出来栄えとなっている。いい意味で取っつきやすい作品であり、MACHINE HEADに興味はあれど聴いたことがなかったというリスナーも、ぜひチェックしてみてほしい。 井上 光一