DISC REVIEW
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東京のメタルコア・シーン黎明期から活動し、今年2025年には15周年を記念したイベントの開催も決定しているAGOF。彼等の4枚目となるニューEPは、バンドの新機軸と真価を示し、リスナーの心を昂らせる作品に仕上がった。シングルとして発表された「暴霊炎」、「雷轟」ではニューメタルにも通ずるモダンで暴力的なヘヴィネスと咆哮、緊迫感を煽る不協和音に、クリーンVoを中心に据えた叙情的な瞬間が交錯。新曲の「Heart」、「Everything, Pride」では、シャープなリフが容赦なく斬りつける、ド直球のファストなメタルコア・サウンドが炸裂している。ルーツを振り返りつつも、目線はしっかりと先へ向けられていて、彼等の今後の展開にも期待したくなる作品だ。 菅谷 透