DISC REVIEW
-
ジャンルの垣根を越え個性派揃いの面々を抱えるレーベル Fueled By Ramenの中でも特にずば抜けた個性の持ち主、TWENTY ONE PILOTS。彼らが、前作より約3年ぶりとなる7枚目のスタジオ・アルバムをリリースした。今作もガレージ・ロックやエモ・ポップの軽快さ、ヒップホップ/R&Bの重心低めなグルーヴ感、エレクトロ・ダンス・ミュージックのキラキラした高揚感、それらすべてどれがメインというわけでもなく、混在し共存する不思議な感覚。まさに、TWENTY ONE PILOTSのアルバムからしか得られない養分がぎっしりと詰まったアルバムだ。結成15年を迎え、ますます自由なサウンドに磨きを掛ける彼らの変わらぬバイタリティには驚かされるばかりだ。 山本 真由