DISC REVIEW
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2015年から約7年にもわたってALKALINE TRIOとBLINK-182という人気バンドふたつを掛け持ちしていたMatt Skiba(Vo/Gt)。BLINK-182にTom DeLonge(Vo/Gt)が復帰したことで、やっとホーム・バンドに集中できることになったようだ。今作はそんな影響もあってか、ポップなパンク・サウンドにプラスして、彼ら特有のメランコリックな表現にも磨きがかかっている。全体的にカラッとした印象のBLINK-182とは違い、同じトリオでもどこか陰があってしっとりした彼らのメロディを聴くと心が落ち着くというファンも多いのでは。また今作は10作目というひとつの節目でもあるが、20年以上バンドの屋台骨を支えたDerek Grant(Dr)が参加した最後のアルバムということもあって、より重要な作品となった。 山本 真由