DISC REVIEW
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90年代からポップ・パンク・シーンを支え続けてきたバンドのひとつ、ALKALINE TRIO。王道で親しみやすいメロディに、力強いパンクらしさと疾走感も併せ持った彼らが、9作目となるニュー・アルバムをリリースした。近年は、BLINK-182のメンバーとしても活動しているMatt Skiba(Vo/Gt)だが、やはりBLINK-182のキャッチーさとはまた種類の違う、哀愁も含んだALKALINE TRIO節のメロディとDan Andriano(Ba/Vo)との渋みのあるハーモニーは聴いていてホッとする。エッジの効いたパンク・ソングだけでなく、カントリー調の楽曲や、エモーショナルなミドル・テンポの楽曲もバランスよく盛り込まれており、完成度の高い、いぶし銀の魅力ある作品となっている。 山本 真由