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INTERVIEW

ALKALINE TRIO

2008.07.20UPDATE

ALKALINE TRIO

Member:Matt Skiba (Vo.Gt)

Interviewer:吉野将志

-激ロックとしては初めてのインタビューとなりますので、基本的な質問から聞かせていただきます。
まず始めにパンク・ロックにのめり込むきっかけとなった出来事があれば教えてください。

みんな、年上の友達や兄弟からの影響でパンクに興味をもちはじめたんだ。ラッキーなことに、子供のころからまわりの友達や兄弟がミックス・テープを作ってくれたりしてくれてさ、そのおかげでいろいろなバンドを知ることができたんだ。俺たちがパンク・ロッカーだったり、メタル・ヘッドとして育ったのは、全部そういう友達や家族のおかげなんだ。

-2年前の話となりますが、2006年3月にindependence-Dへの参戦も含めたJAPAN TOURを敢行したと思うのですが、そのツアーはいかがだったでしょうか?

凄く楽しかったよ!日本ってまるで最高のパーティー・メッカって感じだね。早くもう一度行きたいよ、文化も人も大好きだからさ。スーパー・クール!

-日本に対してどのようなイメージを持っていますか?

クレイジーだね!せわしないのに、すごく安全だし、人もお互いに気遣いを忘れない。世界にはたくさん悪い人がいるものだけれど、日本に関して言えばその数は少ないんじゃないかって思うくらいだよ。
成田に着くと、いつも嬉しくなるんだ。

-バンド名の由来を教えてください。

もともと3人組でやってくって決めていたから、それなら「なんとか」TRIOじゃないとってとこから始まったんだ。それで辞書を持ち出してきて、何かいい言葉はないかって探し始めたんだ。結局、ALKALINEっていいんじゃない?ってことになって、辞書のA以降の欄は読まなくて済んだよ。

-あなた方は96年のデビューよりこれまで100万枚以上のセールスを記録するだけでなく、FALL OUT BOYやMY CHEMICAL ROMANCEなどの現在のロック・シーンを代表するアーティストからも支持されていますね。なぜこれほどまでにもあなた方は支持されていると思いますか?

今の音楽シーンやアート・シーンの一部として活動できて、本当に幸運に思ってるんだ。GREEN DAYやMY CHEMICAL ROMANCE、FALL OUT BOYみたいなバンドは確かに俺たちをサポートしてくれるし、それに俺たちはみんなお互いに影響し合ってやってきてると思うんだ。俺たちも彼らのことが大好きだし、本当の友達だ。だからこそ、彼らがALKALINE TRIO から影響を受けたって言ってくれることが、心から嬉しいね。良い音楽が人気になるってこと自体、素晴らしいことだと思う。そういったシーンの一部になれることが、幸運だって思ってるんだ。

-現在のパンク・シーンにおいて、あなた方は他のバンドとは完全に一線を画していると思います。
そんなあなた方から見て、現在のパンク・シーンはどのように見えているのでしょうか?

俺達にとってのシーンは、ツアーで訪れる場所先々で変わるんだ。つまり、ライヴそのものがシーンってこと。俺たちはどこかへ旅してはプレイする、そしてそこでシーンが生まれるんだよ。そう、俺達のシーンは、旅をして、新しい友達と出会い、古い友達と再会して、新しいファンを作って、古いファンと会うことなんだ。俺達のライヴをお金を払ってでも見に来たいって思ってくれるファンがいることが、本当に嬉しいし、ありがたいよ。

-新作「Agony & Irony」を聞かせていただきました。とても素晴らしい作品に仕上がっていますね。
まず、今作を完成させた今の気持ちを教えてください。

出来にはすごく満足しているよ。誠実なレコードが出来たって思っているよ。このアルバムに書いた曲を説明しろって言われたら、最初から最後まで逐一説明できるくらいだし、今の俺たちに出来る最高のレコードを作ったっていう自信もあるよ。自分たちにとって大切な作品だし、作っている間も楽しかった。それが聴いた人にも伝わるといいなって思う。

-今作の中核をなす『Help Me』,『In Vein』, そして『Into The Night』などを収録したEPが4月22日にリリースされていると伺っておりますが、その反応はいかがでしょうか?

なかなか良い反応をもらってるよ。今ではプレイするたびに熱い気持ちが込み上げてくるほどでさ。最高の気分なんだ。

-今作は全体的に削ぎ落とされたベーシックなパンク・サウンドになっていると思うのですが、これは最初から意図されたことなのでしょうか?

意図していたわけではなかったんだけど、ただあまり曲を考えすぎたくないっていう気持ちはあった。あまり考えすぎちゃうと、曲の魂みたいなものが消えてしまうことがよくあるからさ。だからこそ本能に従って、自分たちにとってフレッシュでエキサイティングだって思えるものを作ろうとしたよ。あまりやりすぎないでね。