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DISC REVIEW

Suffer In Heaven

デスコア・シーンにおいてもはや大御所と言っても過言ではないキャリアを誇る、米ユタ州のバンドによる最新作。2022年にリリースした『Suffer In Hell』と合わせたダブル・アルバムの2部作目という位置づけで、全8曲という構成ながら、単体のアルバムとして聴いても十二分に高いクオリティを誇るデスコア作品となっている。元LORNA SHOREのTom Barber(Vo)を迎えた2018年作の『Eternal Nightmare』において感じ取れた、初期の彼らを思わせる正統派のデスコア・スタイルを踏襲しつつ、デス・メタル由来の暴虐性や、近年のトレンドとなっているシンフォニック・ブラック・メタルからの影響をも飲み込んだ、ベテランらしい説得力を持った貫禄の1枚だ。 井上 光一