DISC REVIEW
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前作のリリース後にトリプル・ギターの一角、Michael Staffordが脱退するもBORNOF OSIRISのJason Richardsonがすぐさま加入。ハイ・レベルなトリプル・ギター編成を維持してリリースを迎えたCHELSEA GRINの3rdアルバム。"デスコアかくあるべし"とばかりに1曲目から超ハイテンションで激重なサウンドを叩きつけ、聴く者を圧倒するトラックを次々に繰り出してくる。シンフォニックなSEが随所に効果的に挿入され、ダークさが常に付き纏うCHELSEA GRIN独特の雰囲気はより深みを増しながら、トリプル・ギターが生み出すヘヴィネスはより鋭く洗練され、BORN OFOSIRISばりの完璧なユニゾンにより全体の破壊力は他の追随を許さないレベルへ到達したと言っていいだろう。全てのデスコア・ファン、デスメタル・ファンに捧ぐ、約60分の大作。 米沢 彰