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DISC REVIEW

Sleeps Society

WHILE SHE SLEEPS

『Sleeps Society』

Release Date : 2021-04-16
Label : Spinefarm

2019年の前作『So What?』が好調なセールスを記録し、同作のツアーでは5,000人規模の会場を完売させたWHILE SHE SLEEPS。彼らの約2年ぶりとなる新作『Sleeps Society』は、同名のオンライン・コミュニティとともに発表された。コロナ禍で人々の距離が遠のくなか、RECの生配信や投票などを通じてファンとともに制作した5thアルバムは、前作で見せた荒々しくメロディを追うVo主体のメタルコア・サウンドを軸に、叙情性と攻撃性の両方を強化。Simon Neil(BIFFY CLYRO)をゲストVoに迎え、ピアノを加えたアレンジで劇的なサウンドスケープを描くTrack.4、フロアを揺らすこと必至の跳ねたビートからキャッチーなコーラスまで引き出しの広さを窺わせるTrack.6、SUM 41のDeryck Whibley(Vo/Gt)が違和感なく溶け込んだTrack.7、ブレイクダウンのアシッド・ベースが絶妙なTrack.9と、随所にギミックを配置しつつストレートにリスナーへと突き刺さる強靭な楽曲を収録している。シンガロング・パートの多さも彼らの特徴だが、ファンの歌声を使用したTrack.10は新たなアンセムになりそう。バンドとファンの強固で密接な絆で作り上げた、記念碑的な1枚だ。 菅谷 透