DISC REVIEW
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ロックンロールの未来を担うUSミシガン発の若き 4 人組が、約2年半ぶり2ndアルバムを完成させた。前作『Anthem Of The Peaceful Army』の成功や、世界を股に掛けたツアーを経て生み出された本作は、魂を震わせるヴォーカルと泥臭くエネルギッシュなアンサンブルで紡がれるクラシック/ハード・ロックという持ち味を下地にしつつ、バンドの経験や精神的成長を色濃く反映。敏腕プロデューサーのGreg Kurstinと共に作り上げた、荘厳なハモンド・オルガンや幻想的なストリングスも効果的に取り入れたサウンドは、憂いのある表情と優美さも纏っていて、大きなスケールアップを感じさせる。自らの進むべき道へと繋がる扉を開けたような、バンドの転換点となりそうな作品だ。 菅谷 透