DISC REVIEW
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クラシック・ロックの正当なる継承者にして、驚異の新人としてすでに話題沸騰、Kiszka兄弟とその親友という平均年齢20歳の4人組による、デビュー・フル・アルバムがいよいよ登場。王道のハード・ロックを基調に、ソウルやブルースといった音楽を、貫禄すら漂うテクニックで見事に咀嚼し、引き出しの多いギター、しなやかなグルーヴを生み出すベース&ドラムス、迫力のシャウトとソウルフルなハイトーン・ヴォーカルによる絶妙なバンド・アンサンブルから生み出される楽曲群は、言葉どおりの意味で"クラシック"なアンセムと成り得るクオリティを誇る。LED ZEPPELINが引き合いに出されることに本人たちもいい加減うんざりしているようだが、模倣ではない"本物"っぷりを証明してみせた1枚と言えるだろう。 井上 光一