DISC REVIEW
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完全復活を証明した前作『Immortalized』(2015年)で、5作連続全米チャート初登場1位という快挙を成し遂げたモンスター・バンド DISTURBEDが、3年ぶりに放つ最新作。正確に刻まれる鋭利且つヘヴィなリフと、情熱的なギター・ソロ、タイトで強靭なグルーヴを生み出すベース&ドラムス、唯一無比の圧倒的個性と歌唱力を誇る変化自在のヴォーカル――DISTURBEDの根幹を成すサウンドは健在ながら、おそらくは前作に収録され大ヒットしたSIMON & GARFUNKELのカバー曲「The Sound Of Silence」の流れを汲むのであろう、アコースティック・サウンドを基調としたバラード曲や、クラシック・ロックからの影響を感じさせる楽曲が、かなりの割合で収められている。その堂々たる出来映えゆえに、特にオールドスクールなDISTURBEDサウンドを好むファンの中で、賛否両論の評価となりそうだ。 井上 光一