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INTERVIEW

DISTURBED

2015.08.19UPDATE

DISTURBED

メンバー:David Draiman(Vo)

インタビュアー:米沢 彰

4作連続全米1位。出したアルバム5枚すべてがミリオン・セラー。Ozzy Osbourneをして"メタルの未来"と言わしめた脅威のメタル・モンスター、DISTURBEDが遂に4年もの期間に及ぶ活動休止を経て復活! これに狂喜乱舞しないメタラーは居ないはず!? 圧倒的な存在感は微塵も揺るがない新作をリリースするに至ったDISTURBEDのフロントマンDavidに、活動休止に至った考えや復活に際しての率直な想い、そしてひときわ異彩を放つカバー・トラックについてなど、復活から今作に至るすべて、そして気になって仕方がない来日情報についてを憚ることなく訊いた。

-4年にも及ぶ活動休止から突然のニュー・アルバムをリリースという発表に戸惑っているリスナーも多いことと思います。もともと、活動休止のときにすでに再始動の方針や時期なども考えていたのでしょうか?

もちろんまた始動することはわかっていたんだけど、その時期とか、タイミングはまったくわからなかった。精神的に、気持ち的に準備ができるまで、苦しいほど恋しくなるまで待ちたかったんだ(笑)。どんなに素晴らしい家に住んでいても、どれだけ美しい家族がいても、やっぱり音楽をやるということは、ある意味自分たちの中毒でもあり、ライヴ演奏は必要不可欠なものだと頭で、そして身体で感じていた。まるで依存性のものから離れているような感じだったね。

-活動休止に至った際の経緯を具体的に教えていただけますか?

ある時点までくると、ちょっと離れないといけなくなるんだ。何もかもが典型的で、予測通りになってしまう。アルバムを作って、ツアーをして、アルバムを作って、ツアーをして。このサイクルにはまっていたと思うよ。これをやるのが仕事だから別にいいけれど、創造性が抑えられたり、普通の人間としての生活ができなくなる。今はメンバー全員に家族がいるから、やっと普通の人間らしい生活を味わうことができた。これほど素晴らしいことはないよ。息子の誕生を見ることができて、そろそろ2才になるんだけど、彼の成長を側で見ることができている。それももちろん、ファンの応援があるからこそだと思うんだけどね。

-この4年間のメンバーの活動をそれぞれ簡単に教えていただけますか?

みんな家族ができたから、さっきも言ったように、家族との絆を深め、普通の人間らしい生活をしつつ、それぞれがやりたいプロジェクトをして羽を伸ばし、充電していたと思う。自分のことを言うなら、家族と過ごしながら、いろいろな音楽に携わり、いろんな形で自分磨きをする機会ができた。改めて充電できたと思うよ。

-あなたのサイド・プロジェクト、DEVICEではアルバムを1枚リリースしツアーも行っていましたね。今後はそういったサイド・プロジェクトは止めて、DISTURBEDに集中していくのでしょうか?

DEVICEはあくまでもサイド・プロジェクトだったから、全神経をDISTURBEDに集中させるために、しばらくはDISTURBEDだけをやっていくつもりだよ。つい最近、"Metal Hammer"の記事を読んでいたら、Spotifyでメタルが1番ヒット数があるジャンルで、そのメタルの中でもDISTURBEDが1位の座を獲得していた。ものすごい達成感とともに感謝の気持ちを感じたんだ。それに休止中にもFacebookのページが700万から1,100万"いいね!"に上がっていた。今はDISTURBEDに全エネルギーを注ぎたいからDEVICEの方を休ませようと決めたんだ。

-今作でもDISTURBEDの路線はしっかりと継承されていて、以前のインタビューで仰っていた"期待を裏切らない、人が求めているものを作り続けられればずっと支持され、ずっと生き残っていけると信じている"という言葉通りになっていると感じました。活動休止を経てもその思いは変わらないですか?

まったく変わらないというか、むしろもっと強く感じている。人はこの音楽を求めているんだとさらに確信できたと言ってもおかしくないね。ファンがいるからこそなんだけど、多くの人に支えられてそれが音楽作りの糧にもなっているんだ。

-その一方で、あなた方にとって音楽的に新しい試みを随所に入れていたり、これも以前のインタビューですが"この音楽性から大きく離れることはないと思うけど、創造性について常に自分たちの可能性を追求して、さらにすごいことをするように努力しているんだ"という言葉にしっかりと沿っていますね。活動休止の間の個々の活動が新たにバンドに与えた創造性について、ご自身で感じることや手応えとして掴んだことを教えていただけますか?

それはたしかにそうだと思う。メンバー全員がそれぞれに活動していたから、新たな知識をつけたと共に、活気まで出てきたと思う。『Believe』(2002年リリースの2ndアルバム)のとき以来やってなかったんだけど、ひとつの部屋でみんなで一緒に曲作りをするためにセッションをしたとき、"なんて素晴らしい、満足感のある経験なんだろう"って思ったんだ。活動休止があったからこそ、俺たちはあのクリエイティヴな空間に飢えていたと思う。今回は家族でさえメンバーを引き離すことができないほど団結しているよ(笑)。

-Track.5「The Light」のバラード感も持ったアプローチまではDISTURBEDの方法論の延長上にあって納得だったのですが、Track.11「The Sound Of Silence (SIMON & GARFUNKEL Cover)」には本当に驚かされました。このトラックをこうした形で収録するのは余程の自信がないとできないのではないかと思いましたが、実際にはどういった経緯でこの曲を録ろうと決めたのですか?

もちろん好きな曲のひとつではあるけど、レコーディングの最後の方で何をカバーしようか悩んでいた。80年代の曲をいっぱい挙げて、興味はあったけどイマイチ自分たちが求めていたものではなかったんだ。だからひとつの案としてみんなにもっと遡ってみようって話をした。70年代、60年代も見てみようって。そこで「The Sound Of Silence」が案にあがったんだけど、正直言ってちょっと躊躇した。あの曲はアンタッチャブル的な曲だし、脅えさせるような感じもあった。それをやるなんてどうなるんだろうって。最初はDISTURBEDがよくやる、アグレッシヴにリズム感を出してヘヴィにパワフルにして、俺たちらしさを出すんだろうと思っていたんだけど、あえてそれはやらずにカバーするという提案があった。アコースティックで、雰囲気を出すつもりでやろうってことになった。もともとあの曲はそうやってレコーディングされていたから、できなくもないと思った。でも考えているうちに、別に競う必要もないから、自分たちらしい質感を加えればいいと思った。プロデューサーのKevin Churkoは素晴らしいピアノ・アレンジを考えて、曲のイントロに持ってきた。俺はオクターブの切り替えができる音域を見つけてヴォーカル・ブースに入った。トラッキングに3時間かかったんだけど、あれほど長くブースにいたのは初めてだった。リズムとメロディのあらゆるバリエーションをやってみたからトラッキングするのに3日もかかった。録音したものをKevinが聴かせてくれたんだけど、3回聴いてやっと振り向いてコメントしたものだから、俺が気に入ってないのかと思ったらしい。だけど実際それを聴いて感無量になっていただけなんだ。涙ぐんでいる俺を見て、Kevinが"大丈夫か?"って驚いていた。今まであの曲を歌う勇気がなかった、いや、勇気だけじゃないな、欲や意思がなかった。そんなことをしようとも思わなかったと思う。Dan(Donegan/Gt)とKevinがその方向に導いてくれたんだと思う。若いときからあのような歌い方はしてなかったからね。最高だったよ。大好きな曲になった。このアルバムで、この曲は非常に素晴らしい時間になった。リスナーはきっと衝撃を受けると思うけど、それも理解できる。こんな曲をこんなふうに聴くのは衝撃的以外なんでもないからね。自分たちの違う一面を見ると共に、DISTURBEDにはないと思っていた才能に気づくかもしれない。