DISC REVIEW
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昨年末に初の全国流通盤をリリースした、おはようございます。今回のEPは、ドラマーに山﨑浩二朗がパーマネントなメンバーとして加入し、バンドとしてより一体化して制作に向かえた作品。相変わらず、"真面目にやる"、"やさしくなる前に"、"植物大爆笑"など、斜めな目線の、シュールなタイトルが並ぶ。歌詞についても深読みができる、皮肉に満ちた怒りをふつふつと煮えたぎらせているが、本人たちはどこ吹く風で、リスナーに"?"を残したまま、ヘヴィなリフを刻み高速のビートと絶叫を撒き散らし駆け抜けていく。ハードコア、メタル、ミクスチャーなど轟音を調合しているが、その漆黒の中でメロディのキャッチーさも光る。宇多田ヒカル「Wait and See ~リスク~」のカバーが意外とハマっているのはそれゆえか。 吉羽 さおり