DISC REVIEW
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今年YASU(Dr)が加入し、新5人体制になった彼ら。ヘヴィ・メタルを基軸にトランスやEDM要素を積極的に取り込み、他とは一線を画す独創的なサウンドに磨きをかけてきたが、それを思いも寄らぬ形で更新した。今作は旧メンバー5人に声を掛け、総勢11人で全曲再録+ニュー・アレンジまで施した前代未聞のベスト盤に仕上がっている。メンバー的には"新作"を作り上げた手応えがあるようで、全体的にはメタルの鋼鉄感を高め、過去と未来を往復する懐かしさと新しさを感じさせる振れ幅の大きい作風となった。エッジの鋭い攻撃性はブラッシュアップされ、壮大な景色が垣間見えるスケール感のある曲調は聴く者を異次元に誘うだろう。唯一の新曲であるTrack.1「KAMUI-神威-」からメタル度数が異様に高い! 荒金 良介