DISC REVIEW
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百花繚乱とは、このことか。かつて20世紀末のシーンを撹乱し、10年前に奇跡の復活を経て現在に至っているD'ERLANGERの退廃的遺伝子が、名うてのアーティストたちの手によりメタモルフォーゼを遂げることになった今トリビュートは、全編がハイライト状態なのだ。D'ERLANGERと同時代を生きてきたTHE SLUT BANKSやJusty-Nastyの放つ音は間違いなく胸アツであるし、直接的な後輩としてHYDE、ACID ANDROID、Rayflower、MUCC、MERRYがそれぞれにリスペクトの念を音で具現化している点も感慨深い。INORAN×TERU×HISASHI×ピエール中野×ERYの織り成す強烈タッグにしろ、YOW-ROW from GARIのリミックスにしろ、とにかく聴きどころが多すぎる......! 杉江 由紀