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DISC REVIEW

#Sixx

D'ERLANGER

『#Sixx』

Release Date : 2013-05-22
Label : ワーナーミュージック・ジャパン

解散から17年後の2007年に突如復活を遂げ、その後は年に1枚のペースで作品を出し続けてきた彼ら。そして、約4年ぶりになる移籍第1弾となる6thアルバムが遂に完成した。kyo (Vo)が取材でバンド史上最短のレコーディングだったと述べていたが、メンバー4人のリアルな空気をなるべく1曲1曲に落とし込みたかったのだろう。前作『D'ERLANGER』はポップな感触があった。今作にもキャッチーなリフやビートはあるものの、全体的には月の光に似たダークなキラメキが横たわっている。歌詞や演奏から人間の内側に潜む感情を刺激するような、情念のグルーヴが渦巻いている。聴けば聴くほど、深みにハマッていく中毒性の高い作品だ。その質感は、デビュー作『LA VIE EN ROSE』(1989年発表)から地続きのものと言える。 荒金 良介