DISC REVIEW
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結成20周年に突入したRIZEの3曲入りニュー・シングルは、彼らの自由度を物語る作風と言えるだろう。表題曲はKenKen(Ba)が作曲したもので、TVアニメ"銀魂"のエンディング曲に抜擢。バキバキのスラップ・ベースが飛び出すイントロから迫力十分で、日本語詞がストレートに訴えてくる爽快なサウンドを響かせる。メッセージ性の強い歌詞も耳に残り、それが楽曲のポピュラリティに繋がっているところもいい。「ONE SHOT(EP edition)」は、90年代のオルタナティヴ/ミクスチャーの香り漂う作風とキャッチーなメロディ・ラインを見事に融合させている。JESSE(Vo/Gt)の軽快なラップも心地いい。最後は代表曲「日本刀」を現3人で新たにレコーディングしたSTUDIO LIVE ver.だ。ライヴとはまた趣が異なる生々しいヴァイブに焚きつけられる。今作はアニバーサリー・イヤーに相応しい内容で、今年はロング・ツアーも決行するRIZEから目が離せない。 荒金 良介