DISC REVIEW
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一度聴いただけでは、何だかよくわからない。ゴシックで、エモーショナルで、ヘヴィで、グルーヴィで、ドラマティックで......捉えどころがない。ただただ、ものすごく中毒性の強い圧倒的な世界観がそこにある。時折見せるキャッチーな表情は、MY CHEMICAL ROMANCEの妖しさと表裏一体のポップネスに近いようでもあり、人を食ったような気ままなスタイルは、RED HOT CHILI PEPPERSに近いようでもあり、ホントにホントに捉えどころのないバンドだ。ボーダーレスなそのサウンドは、自由奔放でやりたい放題なようで、実はとても繊細でクレバーな、計算しつくされたサプライズに満ちている。未知なるものに触れるワクワク感を味わいたい方には、ぜひとも手に取って欲しい。 山本 真由